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タイヤの空気圧は大丈夫?

タイヤの空気圧を一番最後にチェックしたのは? はっと気づけばもう半年以上も見てない! なんて人、多いんじゃないですか? バーストすれば事故につながるほか、空気圧が減ったまま走ればタイヤが偏って減ったり、燃費が悪くなったり、それにハンドリングやブレーキングにも影響します。

執筆者:岩貞 るみこ


JAFの調べによると高速道路での事故の多くは、タイヤのバーストによるもの。そしてそのバーストの原因のほとんどが、空気圧の低下が理由というから、ちょっと意外でしょ? タイヤの空気圧。実は、そんなすごく簡単なことで交通事故は起きているんです。

教習所でも習ったとおり、空気圧の低いタイヤで高速道路を走ると、タイヤはだんだんゴムが余ったように伸びてバーストしやすくなります。覚えてますか? 思い出してくださいね。だから高速走行をするときは、タイヤの空気圧は高めにと習いましたよね。ほらほら、思い出してきたでしょ? でも走る前に空気圧を高めにする人は少ないばかりか、ここ何ヶ月も空気圧なんて気にしたことがない、なんて人も多い。まあ、近頃のクルマは滅多に故障もしないから、ガソリンさえ入れていれば走っちゃいますもん。タイヤはおろかメンテナンスにうとくなるのもしょうがないって言えばそうなんですけど。

もちろん最近はタイヤの性能も上がっているから、パンクもしなくなった。放ったらかしておいても何の問題もないようにさえ思えます。でもね、実際はそうじゃないんですよ。空気は抜ける。そう、空気圧はなんにもしなくても少しずつ減っているんですよ。ゴムという材質の性能上、乗っても乗らなくても空気は確実に抜けていくんです。これ、覚えておいてくださいね。ただ最近のタイヤは以前のように丸くてぱんぱんのカタチをしていない。こう幅が広くて厚みのないタイヤが多いでしょ。専門用語で『扁平率の低いタイヤ』って言うんですけど、つまり幅を広くしてグリップがよくなっている。でも、厚みがないぶん空気が抜けていてもわからない。それがまた、空気圧が減っていても気づかない原因になっているみたいですけど。

それに加えて空気圧が減っていても気づかないのは、パワーステアリングの普及っていうのもありますね。パワステなしのクルマなら、タイヤの空気圧が低くなればハンドル操作がぐっと重くなるのですぐに気づくのに、パワステがあればどんな状態でもハンドルは軽いから、まーったくわからないですもん。と、タイヤに無頓着になる理由がたくさんあっても、言い訳はともあれ空気は抜けていく。これではクルマのオーナーとしてはなんとかするしかありません。

タイヤの空気圧が少なければ、バーストの危険がつきまとうというのもありますが、タイヤの減りも早くなります。しかも偏摩耗というやつ。偏ったヘンな減り方をしますからタイヤの寿命が短くなる。しかも燃費も悪くなる。経済的にもかなり損な話です。さらにはクルマのハンドリングも悪くなればブレーキの効きも悪くなるという、最悪の事態になっているわけです。

空気圧の点検、及び、適正な空気圧にするのに、わざわざディーラーに持っていく必要はもちろんありません。ガソリンスタンドで給油したときに「タイヤの空気圧のチェックをお願いします」と、ひと声かければOKなので、ぜひぜひ、今度、試してみてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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