ロンドンの「美味しい」レストラン大特集！(2ページ目)

変わり種、だけど味は保証付き！「セント・ジョン」

シンプルでカジュアルな店構え。毎日食通たちが集うセント・ジョン

金融街シティの北のはずれ、バービカン・センター近くにあるのが、こちらのイギリス料理レストラン「セント・ジョン」。1994年のオープン以来、シティのビジネスマンや付近に事務所を構える広告・出版系のクリエイターたち、ジャーナリストたちが常連の人気レストランです。そして2009年版のミシュラン・ガイドでは、一つ星を獲得！

もともと建築家志望だったというシェフ、ファーガス・ヘンダーソン氏の作り出す料理は、まさにユニークの一言！ 「セント・ジョンで食べられない部位はない」といわれるほど、動物のあらゆる部分を美味しく食べさせてくれます。料理に対するアプローチは「良質な素材をシンプルに」が基本。シンプルだけれど素っ気ないわけではなく、素材の持ち味を最大限に引き出す技は、さすが！

これが名物「骨髄サラダ」（6.60ポンド）。プルプル、トロ～リの感触は、一度食べたらヤミツキに！

ここのオススメは「骨髄サラダ(roast bone marrow salad)」（6.60ポンド）。 主役はもちろん、名前の通り骨髄です。お皿が運ばれてきたらまず目に飛び込んでくるのが、ゴロリとした骨のぶつ切り数本。骨の中のプルプルした部分（＝骨髄）を、カニ用の細長いスプーンで掻き出して、パセリとケイパー、そして岩塩を少し混ぜ合わせて、トーストに乗せていただきます。まさにプルプル、口のなかで溶け出すコラーゲン……。至福の味わいです。

骨髄だけでは、とても脂っこくて食べられないのですが、パセリが脂のしつこさを中和してくれます。とはいえ、１人で１皿平らげるのは、ちょっとキツイ……。いくら美味しいからといって、大量に食べられるものではないので、２～３人で一皿をシェアするのが丁度いいでしょう。

メニューは日替わりで、ランチとディナーのメニューがウェブサイトに載っています。お出かけ前にウェブサイトをチェックして、ワクワクしながらレストランに向かうのも楽しみのひとつです。

元燻製所を改装したレストランは、とてもシンプルなインテリア。一見無機質ですが、お料理もサービスも温かく、居心地は抜群

お値段は３コースで35ポンド程度、飲み物・サービス料をあわせて一人45～50ポンドが目安です。カジュアルなレストランなので、服装はさほど気にする必要はありません。ただし人気のお店なので、できるだけ早めの予約が必要です。

もし希望する日時が満席でも、併設するバーでは、この骨髄サラダをはじめ簡単な食事を出しています。フル・コースはムリでも、お料理と雰囲気は味わえますよ。

また2003年には、地下鉄リバプール・ストリート駅の近くに、お手軽な姉妹店「セント・ジョン　ブレッド＆ワイン」もオープンしました。こちらもウェブサイトで毎日メニューが更新されているので、チェックしてみてくださいね。

＜DATA＞
■セント・ジョン (St. John)
所在地：　26 St John Street, London, EC1M 4AY
最寄り駅：　バービカン (Barbican)　または　ファーリンドン(Farringdon)
営業時間：　（レストラン）ランチ　月～金曜　12:00～15:00、 ディナー　月～土　18:00～23:00
（バー）　月～金曜　11:00～23:00、土曜　18:00～23:00
予算：　45ポンド～
ドレス・コード：　カジュアル

■セント・ジョン　ブレッド＆ワイン(St. John Bread and Wine)　　
所在地：　94-96 Commercial Street, London, E1 6LZ
最寄り駅：　リバプール・ストリート (Liverpool Street)
営業時間：　月～金曜　09:00～23:00、土曜　10:00～23:00、日曜　10:00～22:30
予算：　35ポンド～
ドレス・コード：　カジュアル

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