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更新日:2006年03月29日

王家の古城を守る女性当主の生き方 後編

前編に引き続き、トラクエア城の女性当主、キャサリン・マクスウェル・スチュアートさんにお話をお伺いします。当主としてのご苦労や、ご主人のこと、子育てのこと、社会参加についてお聞きします。

文章:平良 淳(All About「イギリス」旧ガイド)


traquair
トラクエア城の 21 代当主、レディー・オブ・トラクエア、キャサリン・マクスウェル・スチュアートさん。
Photo: By Courtesy of Liard of Traquair
前編に引き続き、トラクエア城の女性当主、キャサリンさんにお話をお伺いします。当主としてのご苦労や、ご主人のこと、子育てのこと、社会参加についてお聞きします。

【コンテンツ】
P1. 修繕が必要になると、心配になる
P2. 子供たちには外の世界を見て欲しい
P3. 子供が最優先


修繕が必要になると、心配になる

Scotland Centre
博物館やオークションでしかお目にかかれないような調度品が揃う居間では家族が実際に暮らしている。
ガイド:
トラクエア城を受け継ぐ上で努力されていることについてお聞かせください。

キャサリンさん:
昔のままにしておくということが大切ですので、なにかを変えたりしないように細心の注意を払う必要がございます。ただ、トラクエア城の雰囲気というものは、今でもそこに人が住んでいるからこそ生まれるものです。私達が実際にここで生活しており、今でも「家庭」がそこにある。ここは「家」なのです。そこが大切です。

それで、私達はなるべく多くの部屋を使用するようにしています。たとえば、ハイ・ドローイング・ルーム (居間) は、私達家族が実際にくつろぐために使っております。生活する上で多少擦り切れてしまうなど、生活の跡が見えてしまいますが、ひどくならない限り、私はそのほうがむしろ良いと思っております。

ガイド:
メンテナンスは大変ではありませんか?

キャサリンさん:
修繕やメンテナンスは、私たちにとって一番大きな悩みです。この屋敷内のすべての部分を使用できる状態にしておくというのは、簡単なことではございません。また、それに掛かる費用の捻出も、私達の収入でまかなおうとしても、「とんとん」にするのがやっとです。

それで、大掛かりな修繕が必要になると、心配になります。公共機関からの助成金に頼っている状態です。常にどこか修繕が必要なので、決して楽ではございません。

ご主人はロンドンで働くイングランド人

Scotland Centre
キャサリンさんとご主人。真ん中は長女のイザベルさん。
ガイド:
ここでご生活されているご家族のことについてお聞かせください。

キャサリンさん:
家族は、夫と私、子供 3 人の 5 人家族です。夫はイングランド人で、ロンドンで法廷弁護士として働いております。そのため、夫は平日は私達家族と離れてロンドンで独りで生活しており、週末にトラクエアに戻ります。

ガイド:
ご主人は、キャサリンさんがトラクエアを守らなければならないお立場にあるということを理解されているのですね?

キャサリンさん:
ええ、理解してくれていますし、非常に協力的です。私はなにかを変えるということが得意でない側面があるのですが、夫はいろいろなアイディアを思いついてくれます。

たとえば、「白の部屋」を一般の方に宿として開放しようと私を説得してくれたのも夫です。現在、「青の部屋」、「ピンクの部屋」と合わせて 3 部屋でお泊まりいただいております。初めは、本当にそんなことができるのかしら、と私は心配しておりましたが、大変成功しております。

ガイド:
私も昨夜、城内に泊めていただきましたが、大変な美術品に囲まれて嬉しかったと同時に、少しヒヤヒヤいたしました。破損などはご心配ではありませんか?

キャサリンさん:
幸い、今まで一度も破損といったことはございません。大切に使っていただいております。それに 3 部屋しかお貸ししておりませんので、どなたがお泊まりになったかは、すぐにわかりますし。

次のページでは、お子さんのことについてお聞きします。



注 : トラクエア城での宿泊については、以下で直接問い合わせてください。
Traquair House
Innerleithen, Peeblesshire, EH44 6PW
Email: enquiries@traquair.co.uk
Tel: 44 (0)1896 830323
Fax: 44 (0)1896 830639

(執筆者:平良 淳)

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この記事の担当ガイド

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朝霧 まや

ロンドン在住歴13年。ロンドン大学大学院を卒業後、現地日系メディアに勤務。母校である上智大学の同窓会…

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