小動物/小さなペット関連情報

ビタミンを知ろう!(3ページ目)

野菜や果物は、小さなペットに副食として与えることが多いのですが、みなさんはどのように選んでいますか?野菜や果物に含まれるビタミンを考えて選んでみませんか?

執筆者:村田 亜衣

脂溶性ビタミン

脂溶性ビタミンには、ビタミンAやビタミンD、ビタミンEなどがあります。脂溶性ビタミンは摂取後、肝臓や脂肪組織などに蓄積されますので(摂取後24時間蓄積されているらしい)、摂りすぎに注意しなければいけないビタミンです。摂りすぎてしまった場合には、過剰摂取から病気になることもあります。

ビタミンA

ビタミンAは、皮膚や粘膜などの上皮細胞の新陳代謝を促す栄養素です。よく耳にする「ベータカロチン」はビタミンAに含まれる成分です。不足すると、気管支の粘膜が薄くなればウィルスや菌に対する抵抗力が下がりますし、消化器系の粘膜が薄くなれば下痢をしやすくなります。また、目や皮膚が乾燥しやすくもなります。

ビタミンAを過剰に摂取した場合には、頭痛やめまい、吐き気、嘔吐などの症状があらわれます。皮膚の状態が悪くなったり食欲が落ちたりもします。ペットのおやつの中にはビタミンAを多く含むものもありますので、与える場合には含有量は必ずチェックするようにしましょう(ビタミンA以外の脂溶性ビタミンについても同じです)。

ビタミンAを多く含む野菜には、にんじん(100gあたり1500IU)やパセリ(100gあたり1200IU)があります。鳥のレバー(100gあたり14000IU)など多く含む肉類を与える場合には、分量に注意してください。

ビタミンD

ビタミンDは、紫外線を受けることで作られるビタミンで、ビタミンD2とD3から構成されています。ビタミンD2は、植物にあるプロビタミンD2(エルゴステロール)が紫外線を受けることで作られ、ビタミンD3は、動物の皮膚の中にあるプロビタミンD3(7-デヒドロコレステロール)が紫外線を受けることで生成されます。どちらも食べ物から摂取しますが、ペットが紫外線を浴びて作ることもできるビタミンD3が、動物病院などで処方されるビタミンDになります。

ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収が悪くなり、くる病などの病気になるおそれがあります。ビタミンDを摂りすぎてしまうと、カルシウムの吸収量が増えることにより、血液中のカルシウム濃度が高くなります。そして、腎臓や動脈、肺などにカルシウムが付着し、腎結石などの病気になってしまうことがあります。

ビタミンDはきのこ類や魚、レバーに多く含まれています。また、チーズなどの乳製品にも含まれています。

 >>次のページでは、ビタミンEについて説明します。
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