爬虫類・両生類/両生類・爬虫類関連情報

テレビで活躍!?アカマタ様!

久しぶりのタイムリー記事です!今回は、最近バラエティ番組に登場して、ちょっと有名になった「バ...」違う「アカマタ」様について解説してみました!!

執筆者:星野 一三雄

全国の両爬ファンの皆さん、コンニチハ!

先日、職場の同僚から
「星野先生、昨日のテレビ観た?」と。
いや、うちPCのワンセグ機能でしかテレビないから...
「昨日のバラエティ番組で、ヘビが出てたんだよねぇ。ええっと、なんだっけ。なんかすごくバンバン咬みついてたんだけどね。やっぱ、ヘビは怖いなぁ」
ん?バンバン咬みつくヘビ?...まさか、ね。
「なんか赤と黒のまだら模様で。ああ、アカマタだ。アカマタ
なんと、我らがバ...いやアカマタ様がテレビデビューしていたとは!!
アカマタ様、御姿
アカマタ

というわけで、今回は、なんだか最近、某人気バラエティ番組で全国のお茶の間で話題になっているという「アカマタ様」について、皆様に正しい情報をご紹介です!

テレビでのアカマタ様

さて、テレビのことをご存じない方に、今回の経緯を簡単にご説明しましょう。

私も、一度だけしか観ていないのですが、昨年の秋くらいから某人気バラエティ番組に、リアクション芸人たちに、いろいろな形で突然ヘビを持たせて、そのリアクションを楽しむといったコーナーというかシリーズみたいのがあるそうなんです。で、その時に使われているのが、我らがアカマタ様だそうなのです。

これまでにさまざまなテレビで同じように、出演者を脅かすためにヘビが使われてきたのですが、なかなか期待通りのアクションをヘビがとってくれないことが多かったのでしょう。ニョロニョロ動くだけとか、じっとして動かないとか。

ところが、そこはアカマタ様です。後述するような性格の持ち主ですから、それこそ演出側にとってみれば、理想的なアクションをとってくれて、多くのリアクション芸人たちが手からボタボタ血ィ流すわ、咬みついたら放さないわ、糞とか尿とかバンバン出すわで、いわゆる「オイシイ絵」を撮らせてくれるわけです。
そんなアカマタ様ですから、番組制作側からはもちろん、リアクション芸人たちからも「一度はアカマタに咬まれたい」なんて声も出ているとか出ていないとか。

さて、そんなアカマタ様、テレビでは「沖縄の森のギャング」なんてキャッチフレーズがあるそうなんですが、実際は一体どんなヘビなんでしょう。

アカマタ様とは

アカマタは、沖縄や奄美大島といった、南西諸島の中部に普通に生息するヘビです。
※詳しくは、コチラのページをご覧下さい。
あんまりキレイじゃない写真です
アカマタの幼体

生物学的な分類では、ナミヘビ科のマダラヘビ属の一種です。体色は基本的に赤と黒のバンド模様で、特に幼体のうちはコントラストが美しく、本土に生息するヘビに比べるとかなり派手な印象を受けます。
もともとマダラヘビの仲間は、全長が1m前後の種類が多いのですが、アカマタは例外的に大型であり、2mに近いような大きさにまで成長することが知られています。

主に、森林に生息していますが、人家近くでも見かけることがあり、生息地では普通種でよく知られたヘビです。あとで述べるアグレッシブな性格から、生息地では「毒を持っている」と思われることも多いのですが、実際には無毒のヘビで咬まれても特別な問題はありません。

ほぼ完全に夜行性で、沖縄本島のヤンバルでは夜間に林道などを走ると必ずと言っていいほど出会うことができます。

当然、肉食性で、カエルなどの両生類からネズミなどの小型の哺乳類など幅広く食っています。
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