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テイラーカワリアガマの基本情報と飼育方法……小型のアガマ!

今回は、テイラーカワリアガマの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。テイラーカワリアガマは、アフリカの乾燥地帯に生息する小型のアガマです。基本的に小型で丈夫な種ですからトカゲ飼育の初心者にも勧めることができると言っていいでしょう。

執筆者:星野 一三雄

テイラーカワリアガマの基本情報

テイラーカワリアガマの基本情報と飼育方法

撮影協力:WILD MONSTER(於:九州レプタイルフェスタ)

テイラーカワリアガマ
学 名Xenagama taylori別 名:ゼノガマ,ニセトゲオアガマ,テイラーゼノガマ英 名:Dwarf Shield Tailed Agama分 布:アフリカ北東部(エチオピア東部、ソマリア北西部)全長:6~7cm

アフリカの乾燥地帯に生息する小型のアガマです。何よりも特徴的なのは英名からもわかるように「盾」のように左右に広がった尻尾でしょう。この尻尾が、彼らの普段の生活の中でどのように利用されているのかを考えただけでもワクワクします。

写真の個体は若い個体なので迫力はありませんが、成体は小さいながらも頭部と胴体のバランスがよくなってトゲオアガマやフトアゴヒゲトカゲのような雰囲気になり、特に雄では下顎からノドにかけてメタリックな青色の発色が見られます。

多くの乾燥系の陸生アガマ同様に昼行性で巣穴を掘って生活しています。敵に襲われたりすると、巣穴の中に逃げ込み、その広い尾でフタをして敵の侵入を防ぐと言われています。

日光浴を好むため、飼育には強い紫外線とホットスポットが必要になりますが、基本的に小型で丈夫な種ですからトカゲ飼育の初心者にも勧めることができると言っていいでしょう。ただし、まだ流通し始めて間もないためか大きさの割には高価な印象があります。

光周期を工夫することで繁殖を誘発し交尾にいたり、妊娠したメスは湿度の上昇が引き金になって産卵行動を開始するようです。1シーズン中のクラッチ数は不明ですが、1クラッチで5~8卵を産卵するようです。卵は27~28℃で45~50日程度で孵化します。

やはりどうせ飼育するなら、こんな感じの特徴的な生き物を飼育したいと思う私は、小型である本種は実は結構憧れなんですよ。
 

テイラーカワリアガマの飼育方法

飼育容器
60cmクラス以上の水槽など

温度
ホットスポット部は32~43℃、低温部は26~30℃。夜間は21~24℃にする。

照明
紫外線灯とバスキングランプが必要。紫外線灯はできれば複数。

床材
爬虫類用の砂漠の砂など

容器内レイアウト
流木や平たい岩などでホットスポットとシェルターを作る。水入れは小さめで倒れにくいもの。


基本的にはコオロギやミールワームなどの昆虫を主食にして8割程度、野菜などの植物質を2割度与える。

基本的な世話
乾燥系トカゲの飼育に準ずる
  • カルシウムの添加は必須。ときどきビタミン剤も添加する
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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