TOP>トカゲ>イグアナの仲間>レッサーケイマンイグアナレッサーケイマンイグアナ
学 名:Cyclura nubila caymanensis別 名:ケイマンイグアナ英 名:Lesser Cayman's Iguana, Cayman Island Brown Iguana 分 布:カリブ海のイギリス領ケイマン諸島のケイマンブラック島とリトルケイマン島全 長:120cm前後 頭胴長:オス57cm前後 メス47cm前後カリブ海のケイマン諸島に生息するCITES I のイグアナです。
本種の属するツノイグアナ属Cyclura に関しては、サイイグアナの項をご覧下さい。
本亜種は、キューバイグアナCyclura nubilaの亜種の一つです。キューバイグアナはキューバとイギリス領ケイマン諸島に分布し、キューバ島に分布する個体群が基亜種Cyclura nubila nubila、リトルケイマン島とケイマンブラック島の個体群が本亜種、およびグランドケイマン島に分布する個体群をC. n. lewisi としますが、ブルーイグアナあるいはグランドケイマンイグアナと呼ばれるlewisi 亜種は、別種C. lewisi とされることが多いようです。なおブルーイグアナは、名前の通り全身が青みがかる非常に美しい亜種です。ケイマンイグアナという名前は、キューバイグアナ全体を指したり、本亜種とブルーイグアナの2亜種を指したりと、ややあやふやな使われ方をしているようです。基本的には頭部の大型の鱗の配列で亜種を見分けることができます。
オスの方が大きくなり、背中線の棘状のクレストが発達します。基本的には、体色は明るい灰色の地色に不明瞭な暗色のバンドが入っていますが、特に頭部に明るい青色やピンク色に染まります。このような体色はメスにも見えられますが、オスの方がより鮮やかになります。
基本的に生息地の島の中では、どのような環境でも生息しているようで、日光浴ができて、危険を感じたら逃げ込むことができるような場所があれば生活できるようです。
基本的に植物食性で、果実や花なども食べています。
卵生で生後5年ほどでメスは性成熟に至ります。3-5月に2-25個の卵を巣穴に産みますが、メスは卵を守る行動をとるそうです。卵は3-4ヶ月ほどの長い期間をかけて孵化するようです。
分布が非常に狭く、さらに島に持ち込まれたイヌやネコによる食害で、絶滅の危機に瀕しています。分布する2つの島の一つであるケイマンブラック島では個体数が50個体以下であるとも言われています。非常に厳重に保護されており、さらに世界中の動物園等で繁殖に取り組まれていますが、亜種間の取り違えからか、交雑個体が多くなってしまっているそうです。
しかし、もちろんサイイグアナ同様に、貴重な生き物ではあるのですが、動物園で見せてもらった個体の、ベタ慣れといったら、それはそれは素晴らしいものでした。
生息地はもちろんですが、世界中の動物園で、どんどん繁殖させて、たくさん見かける機会があればいいのになぁ、と思ってしまいました。本当に、素晴らしいトカゲです。絶滅なんてしませんように...
CITES(ワシントン条約)の付属書I 類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識- カリブ海の一部に生息するイグアナ
- 本亜種はケイマン諸島の2つの島にのみ生息
- 体が青っぽくなり、非常に美しい
- CITES I なので基本的に流通はしない
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 最終的には大型のケージが必要。幼体時は150cm程度の高さのガラス温室 |
温度 | 夜間は最低25℃、日中は最高35℃程度に保温。ホットスポットは40℃前後 |
照明 | 紫外線灯とバスキングランプが必要 |
床材 | 新聞紙など |
容器内レイアウト | 幼体時は止まり木を配する。大きくなったら太くてしっかりした止まり木を一本設置する。大型の成体以外は全身が浸かれる水容器を設置 |
餌 | 緑黄色野菜を中心にいろいろな種類の植物を与える。イグアナフードは野菜などに混ぜて与える程度 |
基本的な世話 | |
※生態等の情報は海外サイトを参考にしました。 |
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