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マダガスカルミツメイグアナの基本情報と飼育方法…小型のイグアナ!

今回は、マダガスカルミツメイグアナの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。マダガスカルミツメイグアナは名前からわかるように、マダガスカルに生息する小型のイグアナです。成長すると背面や体側が赤みが強くなり散在する細かい白色スポットが美しいトカゲになります。

執筆者:星野 一三雄

マダガスカルミツメイグアナの基本情報

マダガスカルミツメイグアナの基本情報と飼育方法

撮影協力:埼玉県こども動物自然公園

マダガスカルミツメイグアナ
学 名Chalarodon madagascariensis別 名:マダガスカルセイルフィンリザード英 名:Madagascar iguana分 布:マダガスカル南部全 長:30cm

名前からわかるように、マダガスカルに生息する小型のイグアナです。
 

一般的に南北アメリカ大陸に広く分布するイグアナ科ですが、遠く離れたマダガスカルにはなぜか本種1種のみのハユルミトカゲ属Chalarodon とブキオトカゲ属Oplurus が分布しています。


上の写真はまだ幼い個体ですが、成長すると背面や体側が赤みが強くなり散在する細かい白色スポットが美しいトカゲになります。またオスは成熟すると後頭部から尾にかけて、ヒレ状にクレストが発達します。


しかし何よりも本種の特徴は和名からもわかるように「3番目の目」を持っていることです。写真にも写っているように、後頭部の黒い点は「頭頂眼」と呼ばれていて、構造も通常の眼球とほぼ同様ですし、さらに視神経が大脳につながっていることもわかっています。ただし、頭頂眼はトカゲはもちろん、人間にもその痕跡となる構造が存在していることが知られています。トカゲの仲間の場合は、幼体時には頭頂眼が結構残っていることも多く、成長と共にふさがっていくのですが、本種はかなり明瞭に残ったまま成長するようです。この頭頂眼は視力を有していることはないようですが、光を感じたりして体温の調節機能に関係があるといわれています。


地表性が強い生態で、乾燥した荒れ地などで生活しています。昼行性で、主に昆虫類を食べていて、メスは1回に2個の卵を産みます。


ときどきマダガスカルからの輸入便に入って流通することがある程度で、いつでもショップで見ることができる種類ではありません。


三つの目を持つ、という決定的な特徴を持っている以外は、地味な感じがするためにあまりポピュラーではないので、流通したときもそれほど高価にはなりません。しかし、一般の方から見れば3つの目を持つなどというのは、驚愕の特徴ですから動物園やイベント等では人気を博する可能性もありますから、そんな場を彼らに与えてみたいですね。

 

赤っ恥をかかない程度の知識

  • 頭頂眼がやや発達している
  • 1属1種
  • オスはクレストが伸びる
  • あまり流通しないが、マダガスカル便が来た場合は入ってくることが多い
  • 丈夫で、飼育自体は難しくない

 

マダガスカルミツメイグアナの飼育方法

飼育容器
60~90cmクラスの水槽など。通気性は良い方が良い

温度
基本の温度を28-30℃前後としてホットスポット部は35-37℃程度にする。夜間は20℃を下回らない程度

照明
強力な紫外線灯とバスキングランプが必要

床材
砂を厚めに敷く。新聞紙等でも構わないらしい

容器内レイアウト
流木などをシェルターにする。水容器は常設する


昆虫類にカルシウムを添加して与える

基本的な世話
乾燥系の地表性トカゲの飼育法  

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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