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ナイルスッポン

さて、そろそろ久しぶりアップシリーズも一休みしましょう!最後はスッポンの仲間の第11弾!!大きくなるほど美しい!?ナイルスッポンです!

執筆者:星野 一三雄

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ナイルスッポン

学 名Trionyx triunguis別 名:-英 名:African Softshell Turtle, Nile Soft-shelled Turtle分 布:アフリカ西部と北東部、イスラエル、レバノン、シリア、トルコ甲 長:最大101.5cm

アフリカ大陸と中東に広く分布する大型のスッポンです。

幼体時から亜成体にかけてはオリーブグリーン地に、黒色で縁取られた明色のスポットが背甲や四肢、頭部に散在して非常に美しい体色です。この斑紋は成長しても、比較的残ることが多いようです。また下あごにはやや大きい明色の斑紋が連続して並んでいます。

通常は流れの緩やかな大きな河川や湖などに生息していますが、塩分に対する耐性が強いようで、河口から数キロ離れた沿岸域で発見されたこともあります。

基本的に昼行性で、陸上に上がって日光浴をすることもありますが、その時間は非常に短いことが知られています。

食性はほぼ肉食性ですが、野生では水草などの植物質も食べているようです。

数クラッチに分けて産卵を行い、1クラッチで8-34個ほどを産むようです。卵は直径が32-36mmほどの球形で、56-58日ほどで孵化に至るようです。孵化した幼体の甲長は42-54mmで8-17gほどの体重ということです。

スッポンの仲間は、大きくなってしまうとどれも見分けがつかないくらいに体色や斑紋があせてしまうことが多いのですが、本種は成長しても美しい明色のスポットが残ることが多く、美しいスッポンとして有名です。

ただし、アフリカ大陸以外では、生息数が激減しており、トルコの個体群は1994年の調査ではわずか500個体であると推測されたほどです。

そのためか、国内で流通したことは少なく、名前が有名な割にはその姿を見ることがなかなかできない種類です。
ナイルスッポン
画像提供:Endless Zone
赤っ恥をかかない程度の知識
  • 明色のスポットが多数入った美しいスッポン
  • 大きくなっても、スポットが残ることが多い
  • 非常に大きくなる
  • ナイル川流域だけに生息しているわけではない
  • 国内に流通したことはほとんどない
幼体幼体画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます飼育の基本情報飼育容器大きめの水槽や衣装ケースなど温度観賞魚用のヒーターとサーモスタットで24~28℃程度に保温する照明紫外線入りのバスキングランプを設置した方がいいと思われるろ過できれば外部式フィルターと上部フィルター床材(底砂)潜ることを好むため、目の細かいパウダー状の砂を必ず厚めに敷く容器内レイアウト背甲が完全に隠れる高さに砂を敷いて、砂に潜って首を伸ばして呼吸ができる水深。腹甲が傷つかない素材の陸場が必要餌肉食性。魚やエビ、巻き貝などを与える基本的な世話いわゆるスッポンの飼育法ポイントは
  • 皮膚病に注意する
  • 咬みつかれないように注意して扱う
  • など※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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