両生類・爬虫類の飼い方

更新日:2002年07月24日

両爬の色彩変異 白ヘビ様

両爬飼育に限らず、珍重されるのが色彩変異個体たちです。いろいろ複雑な呼び方があっても、なかなか人に聞けないことの一つですね。私の白ヘビにまつわる失敗談を交えて、解説してみました。

◇アネリスリスティック(ANERYTHRISTIC)
「赤色色素」が少ないパターンです。鮮やかな色素がないので、モノトーンの地味(?)な感じになります。

◇アザンティック(AXANTHIC)
「黄色色素」が抜けたパターンです。本来、緑色の種類は黄色が抜けると「緑ー黄=青」になります。ときどき話題に上がる「ブルーのニホンアマガエル」などはこの例です。

◇ザンティック(XANTHIC)
青を示す「虹色素」が少ない変異です。緑色の個体は黄色になります。レモン色のアマガエルなどがこの例です。


アマガエルのアザンティック 写真:カエル館モリアオガエルのザンティック 写真:入江 圭



◇透明鱗
実は私は見たことがなかったのですが、観賞魚ではお馴染みの「鱗が透明になっていて皮膚が透けている」個体もいるそうです。ちょっとビックリ。

これらとは別に色彩や斑紋のパターンもいろいろありますがそれは別の機会に。ただし、よく使われる言葉に「スノー」と「ブリザード」と言うのがあり、それの区別が付きにくいこともあるようなので以下に。

コーンスネークのスノー 写真:リミックス ペポニ

スノー・・・アルビノやルーシスティックで模様が残っているモノ
・ブリザード・・・アルビノやルーシスティックで模様がないモノ

▼白ヘビ様
さて、それではおまちどおさま。白ヘビにまつわる私の失敗談を。

まだ、私がネットを始める前で、両爬の知識は基本的に本からしかなくて頭でっかちになっていた頃の話です。

ある日、地元の地方新聞にこんな記事が出ていました。
「どこどこの某さんのお宅で『白ヘビ』発見」
記事を読んでみると、なんとそのお宅の庭に、この数ヶ月で全身が真っ白のヘビが3匹も姿を現した、とありました。記事には「たぶんアオダイショウの突然変異であろう」とも書かれていました。
ご存じかもしれませんがアオダイショウの「白ヘビ」は岩国市では天然記念物に指定されているほどの貴重さです。

早速私も見に行ったのですが、そこはすでに「白ヘビ神社」と銘打ったちょっとした観光スポットになっていたのです。もちろん入場料もとられます。
とにかく、私も中に入って見せてもらったのですが、確かに「目の黒い」白いヘビが3頭いました。つまりルーシスティックだったわけです。

で、私はよせばいいのに、この話をとある所で報告してしまったのです。「宮崎県で『アオダイショウ』の『白ヘビ』が3頭も見つかりました」と。この報告は物議を醸しました。
そりゃ、当然です。だって「アオダイショウのルーシスティック」なんて見つかったことがないんですから。岩国の白ヘビも「アオダイショウのアメラニスティック」です。つまり目が赤い。

後日、私はその3頭の白ヘビたちは地元のペットショップから売られた「ルーシスティックのテキサスラットスネーク」であることを知ったのです...いや、もう本当に穴があったら入りたい気分でした。だって、テキサスラットの白ヘビこそ、最もポピュラーな白ヘビなんですから。

自分の無知さ故の愚かさを呪いはしましたが、こんな事も考えました。
「ま、顛末は、こうだったけどキレイなヘビだったな...」
そうです。珍しいアオダイショウだろうが珍しくないヘビであろうが、そのヘビの美しさに何の変わりもないのです。そして、もちろん、そのヘビは「ありがたい白蛇様」として、今も地元のお年寄りや困っている人たちから大切にされているのですから。

色彩変異個体に限らず、大切なのはその個体を「お気に入りのかけがえのない大切な存在」として大切にしていく気持ちで飼育をしていくことなんでしょうね。
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星野 一三雄

5歳でのミドリガメ飼育を最初に、物心ついた頃から、三度の飯より生き物好きの暮らしを送る。両性爬虫類の…

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