日本でここだけ！"浮いて走る"リニモを貸切(2ページ目)

視界いっぱいのワイドなパノラマも魅力

ストレートに入ると視界が一気に開けます。騒音が少ないため、線路の両脇に防音壁が必要なく、したがって抜群のワイドビューを楽しめることになるのです。加えて、ガラス面を大きくとったデザインが、この特徴をより効果的に。車両の最前列・最後尾は前方・左右・上の４面がガラス張り。おかげで車内からの眺めはいっそうワイドになるのです。おまけに、完全自動運転で運転手さんがいないので、視界をさえぎるものがほとんどありません。

この抜群の眺望もリニモの機構的特徴があってこそ。長久手古戦場駅以東の緑豊かな田園風景が眺望の広大さをより効果的に

さらに、電車やモノレールでは不可能な急勾配でのスムーズな走行、新幹線の２倍という加速力も披露してくれます。

着地・浮上のデモンストレーションで
“８mmの空中浮遊”を体感

モリコロパークの大観覧車も見える

20分ほどで愛・地球博記念公園駅に到着。ここでもう一度、着地・浮上のデモンストレーション。今度は「窓の外の水平の枠などを見ていると、車両の浮き沈みがよく分かります」という乗務員さんのアドバイスにしたがってみると、確かに！　車両の外の枠がすっと下に下がりました。他の乗客の皆さんからも「おぉ～ッ！」と歓声が。その後、２度３度と浮上・着地をくり返してくれたので、“８ｍｍの空中浮遊”をちゃんと確認することができました。

この日は、貸切の団体さんが愛・地球博記念公園（モリコロパーク）に立ち寄るスケジュールだったため、体験乗車はここでおしまい。降車駅は、同駅か、２区間先の終点「八草駅」か、その後の立ち寄り先に応じて選ぶことができます。

周辺スポットへの立ち寄りと
からめてツアーに組み込みたい

特製パンフレットは３両編成の車両にならった三つ折り。外面はリニモ１/50スケール側面図、中面は体験ポイントや技術的スゴさを解説

乗車時間は全区間で約30分。正直、ちょっとあっけない気もするのですが、乗務員の解説付きなのが最大のメリットです。静かさや急カーブ・急加速といった浮上式リニアモーターカーならではの特徴も、何の気なしに乗っただけではなかなか気づけないハズ。ジェットコースターのように劇的にスゴイ、のではなく、既存の電車や地下鉄に比べて何気に、そこはかとなくスゴイ。そんなリニモの特徴が、解説付きの体験乗車だからこそ分りやすく感じられます。

モリゾー＆キッコロが出迎えてくれる愛・地球博記念公園

ただし、これだけでは時間が短いので、旅の目玉というよりも、モリコロパークやトヨタ博物館など沿線のスポットとからめて利用するのがよいでしょう。

料金的には、104名で乗車ならば通常運賃と同額。それ以下の人数だと少し割高になりますが、その分はデモンストレーションなどの特典でカバーされます。団体旅行で、行程上リニモに乗るんだったら、貸切にした方がひとつお楽しみが増える、そう考えてスケジュールに組み込むのが適当じゃないでしょうか。

この体験乗車、旅行会社の名古屋ツアーのオプションとして選択できたりする他、個別に予約も可。２人で貸切だってＯＫ（ただし無茶苦茶割高になりますが）な上、晴れた日は夜景も見事だそうなので、鉄道マニアのカップルなら、リニモ☆プロポーズ超特急なんて、特別な目的・演出のためのご利用だってアリかもしれません（!？）。

□Ｌｉｎｉｍｏ（リニモ）
・問い合わせ：愛知高速交通企画営業グループ　
・TEL：0561・61・4781
・Yahoo地図情報（リニモ藤が丘駅）

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