名古屋自腹メシ第４回～「モモガッパ」(2ページ目)

一見、素朴な家庭料理。水や調味料への
こだわりがマネできないうまさの秘密

料理はおふくろの味的な素朴で手作り感を感じられるものが主体。筆者は日替りのおばんざい、モモガッパサラダ、自家製さつま揚げ、つくね、鶏軟骨、さくら肉のトロユッケを次々注文。

常連をトリコにするモモガッパサラダ500円。左のおばんざいは里芋と貝割れの明太マヨ和え400円。

モモガッパサラダは、ポリポリッと鳴る歯ざわりが小気味いい人気No１メニュー。一見、キュウリの浅漬け風で、簡単そうなので我が家でも時々マネして作ってみるんですが、なぜか同じ味になりません。香りと味の深みが違うんです。聞けば、昔ながらの伝統製法によるゴマ油、海藻の藻から採れる藻塩を使っているとのこと。さらに、仕込みには電子活水器を通した水を使っていて、キュウリもその水につけておくことでみずみずしさが保たれるんだそうです。

つくね380円。右は鶏軟骨。

芋焼酎で仕込むさつま揚げ580円。

このサラダに次ぐ人気メニューが自家製さつま揚げとつくね。さつま揚げは仕込みに芋焼酎を使い、しかも銘柄は日替り。揚げの香ばしさが抜群で、中身のもっちり感もたまりません。つくねの食感も独特。ねっとりとねばり気のある団子の中で、野菜のシャキシャキ感がアクセントとなっています。

鶏スープめん。左は熊本さくら肉のトロユッケ。

シメを何にしようか悩んでいると、カウンターごしに「鶏スープめんはどう？」と愛ちゃん。「５人前しかないからメニューに載せてなかったんだけどオススメよ」と言われたら、これは注文するしかありません。麺は長崎・島原の手のべうどん。そうめんに近い細い麺ですが、コシはしっかり。スープは鶏ガラベースで、脂やコクが出た濃い目の味わいですが、米酢を加えてあるのでさっぱりした後味です。

常連客でにぎわう店内

この日注文したもの以外でも、地鶏の炭火焼やコーチンの手羽先など、ベタですがソソるメニューがいっぱい。途中、「残りあと４人分です！」「売り切れました～！」と勢いよくオーダーの入っていたカレーライスもやけに気になりました。


筆者の周りでもファンが少なくないこの店。優しく明日への活力を分けてもらえる、特にオジさん世代の心をつかんで離さない一軒です。

【この日のオーダーと料金】

自腹の証明、この日の領収書

・生ビール　３杯
・焼酎　２杯（「池の鶴」「不二才」）
・日替りおばんざい
・モモガッパサラダ
・自家製さつま揚げ
・自家製つくね
・　鶏軟骨
・熊本さくら肉のトロユッケ
・鶏スープめん
‥‥　計　２人で7260円

■焼酎居酒屋　モモガッパ
・所在地：名古屋市中区錦３－12－30第２ワシントンアネックス１階
・アクセス：地下鉄地下鉄東山線・名城線栄駅、桜通線久屋大通駅より徒歩５分
・TEL：052・957・2257
・営業時間：17時～翌２時（土曜は23時まで）
・定休日：日曜・祝日
・Yahoo地図情報

■シリーズ「名古屋自腹メシ」バックナンバー
□　第１回　「JIROMAL」（※閉店）
□　第２回　お番菜と酒　「おっこん」　（栄）
□　第３回　うどん家　「匠庵」　（錦）
□　第５回　貝と地酒「杉むら」　（栄）
□　第６回　「どての品川」　（堀田）
□　第７回　「島正」　（伏見）　
□　第８回　雑炊　「いちい」　（錦）


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