それは千葉県の房総半島。温暖な気候ゆえに1月中旬にはもう花の便りが届き、これから2月に掛けて、房総半島の各所では様々な花が風景を彩っていきます。
今回は、そんな花いっぱいの房総半島の中から、鋸南町(きょなんまち)の保田(ほた)にある江月水仙ロードをご紹介します。のんびりとハイキングに行く感覚で水仙を愛でることができて、2008年は既に見頃を迎えているんですよ。
日本三大水仙群生地の一つです!
江月水仙ロードの水仙。道路沿いはもちろんのこと、道路から少し離れた所に群生している水仙が一斉に開花しています!(2008年1月19日撮影) |
江月水仙ロードの風景。道路の両脇に可憐な花を咲かせている水仙を見ながら歩けます(2008年1月19日撮影) |
冬も大きく冷え込むことがない温暖な気候のおかげで、鋸南町では町のあちこちで水仙を育て続けています。水仙の栽培は江戸時代から行われているという由緒あるもの。
育てている本数と市場に出荷している花の数の多さから、日本国内では、越前海岸(福井県)、淡路島(兵庫県)と鋸南町が水仙の日本三大群生地と言われています。
その鋸南町の中で、水仙をたくさん見られるのが、保田の「江月水仙ロード」と「をくづれ水仙郷」です。
江月水仙ロードの水仙。青空をバックにすると水仙の花もいっそう映えます(2008年1月19日撮影) |
道路の周囲だけでなく、ちょっと道路から離れた場所に水仙が群生している場所が点在しており、水仙が咲く空間の中に身を置くことが出来ます。
一つ一つは小さな花の水仙ですが、大勢集まるとこんなにも可憐な花が主張しているように見えるから不思議ですね。
どこか懐かしい里山の風景
水仙と共にどこか懐かしい里山の風景も楽しめます(2008年1月19日撮影) |
かつてどこででも見ることができた里山の風景も、開発の波に洗われて少なくなってきましたが、ここではまだ里山の風景が残っています。
何となく懐かしさを感じながらハイキングを楽しめるコースとして、お薦めですよ。
さて、鋸南町・保田の江月水仙ロードのご紹介、いかがでしたか?寒い日が続く冬ですが、休日にちょっと春を先取りすることができる房総半島まで、ふらっと出かけてみて下さい。
鋸南町・保田へのアプローチ
東京から内房方面へは、特急「さざなみ」号が便利。 |
東京駅 京葉線地下ホームより、特急「さざなみ」号に乗車し、保田(ほた)駅下車。
※一部の特急「さざなみ」号は、保田駅を通過します。この場合は、木更津、君津、上総湊などで普通電車に乗り換える必要があります。
保田駅から江月水仙ロードの入口まで、徒歩10分程度(約700メートル)です。
久里浜から東京湾フェリーを使って浜金谷へ行くルートも便利。 |
保田駅方面に向かい、保田神社手前を左折して江月水仙ロードの入口に駐車場が点在しています。
※駐車場手前は、道が狭いので、歩いている方への配慮が必要です。
これとは別に鋸南保田インターチェンジ近くの鋸南町保険福祉総合センターの駐車場が観光客向けに開放されており、こちらも利用可。
江月水仙ロードの入口までは徒歩15分程度です。
また久里浜から東京湾フェリーを使う場合、浜金谷港から国道127号線を館山方面へ進み、保田交差点で富津館山道路 鋸南保田インターチェンジ方面へ。
保田神社前を右折すれば江月水仙ロードの入口へ行けます。
【関連サイト】
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