免疫とアレルギー反応の仕組み
「アレルギー反応」と一つの言葉でまとめられていますが、いくつかの種類があります。花粉症やアレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎などは、I型というタイプに分類されています。まずは、このI型のアレルギー反応が起きる仕組みを確認しておきましょう。
I型アレルギー反応の概要(かなり簡略化しています) |
外からウィルスや花粉などのアレルゲンが入ってくると、その情報がTリンパ球に届きます。Tリンパ球には、感染防御(アレルゲンを直接攻撃する働きを活性化)の命令を出すTh1と、外敵の情報を記憶(抗体を作る)したり外に追い出す命令を出すTh2という2種類があります。
身体の中のTh2が過剰になっていると、普段は無視してよいような、花粉やカビ・ダニまで外敵として記憶されてしまうのです。
アレルギーという免疫の過剰反応を和らげる方法として、2つのアプローチが研究されています。その2つとは、
■免疫のバランスを整えて症状が出にくくするアプローチ
■命令をブロックして症状が出にくくするアプローチ
なのです。
次のページでは、免疫のバランス改善が期待される成分を紹介します。