「以心伝心」「阿吽(あうん)の呼吸」など、心が通じ合っている2人には言葉は要らない、という、古来よりの日本人独特の考え方があります。はたして本当に言葉なしで人と人が分かり合えるでしょうか?最も親しい関係のひとつである夫婦においても、言葉はとても重要。「この一言を言えばよかった」という「言わなくて後悔した」言葉から「これを言うんじゃなかったという「言って後悔した」言葉まで・・・・・・。今回は、夫婦の間の【言葉】について考えてみます。
本当に言わなくてもわかりあえますか?
少し前に「KY」が話題になりましたが、言葉に出ていなくても「空気を読む」、あるいは話の「行間を読む」というのが、長い間、日本人のお付き合いの作法の必須項目だといわれてきました。
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| 「海外ではどんな相手とも主張しあい、話し合うのが常識」 |
この背景にも、先にあげた「心が通じ合っている2人には言葉は要らない」「言わなくてもわかる」という考え方があります。
狭い島国に同じ言葉や文化、同じ民族で集まって暮らしていたという歴史的な背景もあり、「他者とは分かり合えるもの」という、楽天的な視点から生まれた考え方だと思います。ところが一歩外国に出ればこの理論は通用しません。
「言わなきゃわからない」「自己主張しない人間はダメだ」と全く逆の価値観にぶつかることは、皆さんもご経験があるでしょう。
異なる言語や文化、民族を抱える背景を持つ国ほど、「自分と他人は元々違うもの、言わないでなぜ分かり合えるの?」という価値観があり、特に言葉でのコミュニケーションを大事にします。
価値観も多様化し、たくさんの情報が溢れかえる現代ニッポンにおいても、かつてないほど、言葉によるコミュニケーションの重要性がいろいろな場面で認識されつつあります。