動画撮影・動画編集/動画撮影、動画編集関連情報

キヤノン iVIS HF11 レビュー(4ページ目)

キヤノンの08秋モデルの新型ビデオカメラiVIS HF11は、32GBのメモリーを内蔵したダブルメモリータイプと、120GBのHDDを搭載した2タイプ。息をのむ、その画質の良さには驚きました。

阿部 信行

執筆者:阿部 信行

デジタルビデオガイド

使ってみて

●液晶モニターが見やすくてきれい

撮影時、液晶モニターに表示される映像は、色合いなどがやや強調されて表示されていたのですが、実際に再生してみると、とても自然な色合いで録画されています。これには感心しました。というのも、屋外や直射日光下では、これくらい強調されていたが方が、液晶が見やすいからです。でも、実際に録画されている色は限りなく自然に近いという心遣いが、HF11開発チームの「こだわり」だと感じたのです。

このほか、再生モードでは、内蔵メモリーに記録したい映像をSDカードにダビングできるので、その場で配布したり、テレビのSDスロットにセットして再生することも可能です。

▲見やすくて使いやすいモニタ-。使いやすい再生メニューなど。

●ピント合わせが素早い

実際に撮影していると、ピント合わせが速いのに気付きますね。たとえば遠くの風景を撮っていて、そのまま近くの人物にパンすると、すぐに人物にピントが合うのです。

これは、「ハイスピードAF」機能によるもので、本体内のCMOSセンサーとレンズ近くに搭載された外測センサーの2つのセンサーを利用することで、素早いピント合わせができます。

▲ここに外測センサーがある。

これからのシーズン、運動会などで撮影チャンスを逃さずに撮りたいときには、とても有効な機能ですね。また、液晶モニターを閉じるとスタンバイ状態になり、開くと1秒で撮影可能状態になる「クイックスタート」も搭載されているので、バッテリーの省エネ化と同時に撮影チャンスも逃さないというのは、なかなか使い勝手がよいです。

●ズーム操作のレバー位置

画質では文句の付けようのないHF11ですが、実際に撮影していて、ちょっと気になった部分があります。それがズーム操作なのです。HF11の場合、外部マイクやライトを取り付ける「Mini Shoe」がお尻の部分に設定されています。そのためか、カメラグリップに手を通して本体を自然に握ると、ズーム操作のレバーの位置が、人差し指の位置よりほんのちょっと前にあるのです。

▲ほんのちょっとズーム操作レバーが前すぎたかな。
なので、中指でズーム操作、人差し指でカメラのシャッターボタンを操作するとちょうどよい。

わずか5mmくらいだと思うのですが、長時間持っていると、意外と手首に疲労が来るのですね。カメラのボディサイズと各ボタンの設定位置などを考慮すると、きっとこの位置にしか設定できなかったのでしょうね。

使い方としては、中指でズーム操作すればよいのですが、これは慣れないと微妙な操作が難しいでの、できれば人差し指でラクに操作できるように、次のバージョンでの改善を期待したいですね。

▲ここがMini Shoe。

いずれにしても、「思い出を、きれいに残す」だけでなく、「思い出を、そのまま残したい」というユーザーにおすすめできるビデオカメラといえます。

関連情報

●製品情報

●関連サイト

【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のビデオ編集ソフトを見るAmazon で人気のビデオ編集ソフトを見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます