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ホームステイで起きる、ホントの話!

皆さんが気になるホームステイに関してのホントの情報や、現地の体験者の声などをご紹介します! また、ステイ先と上手くいかなかった時の対処方法もお教えします!

執筆者:すずき ゆき


はじめての留学を経験する人の多くが、滞在はホームステイからスタートします。その国その土地の生活習慣や文化がわかる上に、帰宅後も生きた生活の中で英語を使う機会も多く、初めての留学にはおすすめです。

でも、同時に「どんなステイ先になるのか不安」「上手くやれるかしら?」といった声が多いのもホームステイです。出発のギリギリまでステイ先が決まりにくく、いざ決まったとしても事前にメールのやりとりなどでコンタクトをとれるケースは非常にまれです。最近では「選べるホームステイ」のプログラムも登場してきましたが、まだまだ到着して初めてどんな家庭かわかるのがほとんどです。

今回は、そんな皆さんが気になるホームステイに関してのホントの情報や、現地の体験者の声などをご紹介します!

留学生から生の声を聞きました! ホームステイで起きるホントの話!

ホームステイ、オーストラリア
今回お話しを伺った、ケアンズ在住の岡倉由紀子さん

今回お話しを集めてくださったのは、オーストラリアのケアンズ滞在の岡倉由紀子(関西出身)さん。現在、Cairns College Of Englishの邦人スタッフ (International Relation Officer)として勤務しながら、たくさんの生徒さんの相談役として活躍中。留学生にとってためになる情報をオーストラリア留学フェアのサイト上でも発信しています。

「ホームステイで何か起きた場合、すぐに私たちのようなコーディネーターに相談していただくのもかまいませんが、せっかくの留学ですから、ご自分で解決するように一度はトライしてみてはいかがですか? ちょっとした誤解で、関係がギクシャクしているケースも多く、留学生が自らコミュニケーションをとる努力をちょっとしただけで、グンと親密な関係になれる場合も多いものですよ!」と岡倉さん談。

そこで、岡倉さんに実際にあったホームステイのお話とその対処法を伺いました。

●お昼のランチは必ず昨日の晩御飯の残り物。それがないときはカップラーメン。しかも晩御飯の量が少なくておかわりしたいっていったらすごいいやな顔をされる!でもお母さんはめちゃ太ってるので、あれは絶対私のいないことで食べてるはず!(れいこ 45歳
→これは違う都市の留学生から聞いた話で彼女はがまんしてそのまま過ごしたそうですが、相談すればかえれる話。終わってしまってからああだこうだというのはとてももったいない。ただ、太ってるのはたぶん甘い物が多いだけで隠れて食べているわけでは……(笑)。大人の男性でもチョコとかはよく食べるのでオーストラリアは国民的に太っていて肥満は社会問題です(ほんとに)

●シングルマザーのおうちだけれど、一度ボーイフレンドが泊まりにきて、ソノ時の声がものすごくリアルに聞こえてとっても気持ち悪かった。友達は「オーストラリアならでは!」といって笑うけれど、切実にいや・・(よしえ 25歳)
→違う業者からご紹介された生徒様の話。私は「昨日テレビの音大きかったね~」といってニヤリと笑えば分かってくれるとアドバイスしました。また、彼氏が来る日を前もって聞いておいてうちに泊まりに来るように伝えました。かなりタイミングを見て上記の台詞をいったらしいですが、お母さんもわかっていたらしく、ニヤリと笑って「あれは彼氏じゃなく、パーティで出会った人なの!」と赤裸々に話ができたらしいです。

●居間と部屋がカーテンで仕切られてるだけで音がすごく響いて寝られない!しかもせまくてきれいじゃない。英語わかんないからなんか私のことすごい文句言ってる気がする……(かほり 22歳)
→ファミリーに連絡して次の日に部屋を変えることができました。家族でケンカしてたらしく、生徒さんの話題ではありませんでした。その子はホームステイを延長しました。

●めちゃ自己中なお母さんで風呂の時間も守らないとお風呂にいれてもらえない。こっちはテレビの音がうるさいのもガマンしてるのに、ちょっと電話で友達と話してるだけで「静かに喋って!」と怒られた!ひどい!(さとこ 23歳)
→ご相談いただいて、まず生徒様がガマンしている事を家族が知らない事がわかりました。お風呂の件も本人同士で話し合っていつでも入れるよう解決!その後本人は感じた事をそのまま伝えるようにしたようです。最後のアンケートには「一皮向けた」と言うような事が書いてありました。

●ごはんがすごいまずい。味がない。でも残したら美味しくないと思わせて悪いから、頑張って食べるけど。(カズミ 18歳)
ホームステイ、オーストラリア
ホームステイでは、自分の意見をハッキリいうのがコミュニケーションのポイント

→頑張って食べなくていいです。「私にとっては味が薄いのでソース(ケチャップ)をとって下さい」というか、自分で醤油を用意して使っても、気を悪くするオージーはいません。苦手な物は苦手と言わないと分かり合えないでしょう。

●日本でもらったインフォメーションには趣味はウォーキングとサッカーって書いてあったのに、いざ来て見たら足を怪我してからはウォーキングできなくなってて、サッカーもテレビで見るだけ。これってウソなんじゃあ?(みのり 20歳)
→もし一緒にサッカーしよう!と思っていたならこれはショックですね。できれば日本でフォームをもらったときに「どれくらいの頻度でサッカーしてますか?」と、直接家族に聞いてもらって返事をもらうようにしては?答えやすい質問がいいでしょう。
「一緒にサッカーしたいんですが家族と出来ますか?」では、カウンセラーが「できると思いますよ!」と答えられて直接聞いてない可能性があります。仲介が多い場合は特にそうです。

●一緒にホームステイしているスイス人の子がすごく喋れるのでとっても劣等感を感じてつらい。家族はいい人なんだけど、言葉が通じなくて辛いからシェアに移りたい。(ヒロコ 20歳)
→生徒様も逃げていると感じてなんとか努力したいが、出来ない・・・と言う状況。スイス人の子に英語を教えてもらっては?とアドバイスしました。そうしたら、彼が日本語に興味があり今はいい具合にエクスチェンジできているそうです。

皆さん、本当にいろいろなことに遭遇していますよね。ホームステイ先と上手くやるために、全般的に言えるのは「ハッキリとご自分の意見を伝える」ということではないでしょうか?

岡倉さんいわく「ホームステイで上手くいく子は、比較的何事に対してもポジティブに考えている子です。考え方一つで楽しくもつらくも簡単にチェンジできます!」とのこと。ホームステイ先にアタリ・ハズレがあるとは、よく言われることですが、まずは「ハズレ」と思わずに、前向きにステイ先のファミリーとコミュニケーションをとってみましょう! そうした体験が、いい留学経験になる第一歩でもありますよね!

■関連サイト オーストラリア留学フェア

次のページではやっぱりホームステイはイイ! ホームステイならではの醍醐味

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