2/2 ホテルの味をリーズナブルに！日本橋織音 [ホテル] All About

ホテルと街場の和食レストランの違いとは

見た目にも美しい、料理の数々

ここが今回のコラムのポイント。ホテル内の和食レストランと街場の和食レストランとを比較してみたい。一般的には、断然街場の方が有利であり、また魅力のある店舗が多いように感じる。それでも最近はホテルインターコンチネンタル東京ベイ内の「分とく山」（西麻布の名店。総料理長は野崎洋光氏）とか「ホテルパシフィック東京」内の加賀料理「大志満」とか主婦層、女性客に圧倒的な支持を得ている店も登場しているのだが。

一番のポイントは、今までホテルの日本料理の世界は、会席（懐石）料理を主体にしたコースメニューが主役であった。しかし、これだけ食のバラエティがあり選択肢のある時代にコース料理一辺倒では、“食事を楽しむ”というモチベーションは生まれこない。

カクテルのほか、地酒やワイン焼酎も楽しめるバー

本音で言えば、「食べたいものを食べたい料理法で」というのが一番。松茸の季節であれば、そのものを焼くなる炊き込むなりして思う存分堪能したいはず。それでいてリーズナブルな料金体系であれば文句なしである。それを実現したのが「日本橋織音」だと思う。

日本料理の世界は、まだまだ保守的だと思う。某セミナーで「朝食は和ですか、洋ですか？」とアンケートをとったら80%以上が「和」であった（このセミナーは300人以上のオーディエンスが集まったもので、年齢層は20代～40代、男女比は50：50）。なんだかんだと言っても日本人は和食が好きなんだと思う。同様のことがホテルでも言えて、ブッフェラインでも和食系が圧倒的に人気がある。

それなのに和食の世界の進化がやや停滞しているように感じられる。もっと美味しくて素晴らしい日本料理を提供する和食のレストランが沢山できたらと思う。

＜DATA＞
■日本橋織音