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スイスインターナショナルエアラインズ(2ページ目)

ヨーロッパのなかでも観光地として人気の高いスイス。その空の玄関口であるチューリッヒへ、成田からダイレクト便をデイリー運航するスイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)を紹介します。

執筆者:秋本 俊二

人気は三國シェフの本格フレンチ

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機内では本格的なフランチコースを堪能できる
SWISSのファンで、ヨーロッパに出張の場合はよくSWISSのフライトを選ぶという日本人ビジネスマンの一人はこう話していました。「チューリッヒ行きの便ででいつも楽しみにしているのが、機内での食事です。著名な日本人シェフが手がけたという本格フレンチは、あさっりした上品な味付けで、わわわれ日本人の舌にとてもよく合いますね」

SWISSのサービスを語る上で欠かせないのが、このミールサービスのクオリティの高さでしょう。日本発のファーストクラスとビジネスクラスで、東京・四谷の「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフ、三國清三氏が手がけたメニューが楽しめます。三國氏は2001年に同エアラインの前身である当時のスイス航空と契約し、自身のプロデュースによる機内食の提供をスタート。両クラスとも和洋4種類のコース料理が用意され、そのうち洋食の1コースを三國氏が担当しています。またチューリッヒ発の便では、季節ごとにスイスの著名なシェフによるスイス各地の郷土料理をチョイスに加え、日本にはあまり入荷されていないスイスワインと併せて楽しむことができます。

日本人客室乗務員の採用も再開

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乗務員一人ひとりの経験を何よりも大切にしてきた
“必要なときに、必要なものを提供する”──それがSWISSの機内サービスの基本です。サービスのやり方をマニュアルで縛らず、クルーたちの臨機応変な対応に任せているという点が同社の大きな特徴でしょう。そのためには当然、社員一人ひとりの経験に多くを頼ることになります。日々のフライトで社員たちが蓄積してきた経験を会社の財産として尊重しようという風土が、SWISSには社内に伝統として息づいているようです。成田/チューリッヒの各便には通常11名の客室乗務員が乗務し、そのうち2名は日本人乗務員。2007年にはSWISSとしては初めて、また前身のスイス航空から数えても10年ぶりに新人の日本人客室乗務員16名が採用され、チューリッヒでの厳しい訓練を経て08年4月より飛び始めています。

チューリッヒ空港もリニューアル

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チューリッヒ空港ラウンジの世界一長いカウンターバー
スイスのハブ拠点であるチューリッヒ空港はターミナルの拡張工事が完了し、従来の使い勝手のよさはそのままに、諸施設が一段と充実しました。そのシンボルの一つが、全長240メートル、高さ40メートルの巨大なショッピングモール「エアサイドセンター」で、ガラス張りの開放的な空間に60ものショップやレストランが軒を連ねています。同社専用の新しいファーストクラス&ビジネスクラスラウンジもオープン。長さ28.6メートルという世界一長い空港カウンターバーも人気を集めています。チューリッヒ空港には鉄道駅が直結し、チューリッヒ中央駅までわずか10分程度でアクセスできることも大きな魅力です。

鉄道とのタイアップで旅も楽々

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成田で預けた手荷物はストレートにスイスの鉄道駅へ
地上サービスでの注目は「フライレール・バケージ」。スイスでは鉄道旅行がおすすめですが、これは手荷物を成田で預けると、チューリッヒ、ジュネーブ、バーゼルなどの空港到着後に接続する鉄道に積み替えられてスイス国内の最終目的地の鉄道駅までストレートに運んでくれるサービスです。その間、ずっと“手ぶら”での旅行が可能になるわけで、これは便利! スイス国内から成田までの逆パターンももちろん可能です。主要53カ所の鉄道駅でチェックインしてエアラインの搭乗券の受け取り、好みの座席シートもその場でチョイス。荷物もそこで預けてしまい、あとは日本まで身軽な旅が楽しめます。料金は手荷物1個につき20スイスフラン(ファーストクラス利用者とマイレージサービスの一部上級会員は無料)。専用タグはSWISSの発券カウンターで購入できます。

マイレージプログラムとPEX航空券

マイレージサービスは、2006年4月よりルフトハンザの「Miles & More」に統合されました。「Miles & More」はヨーロッパでも最も充実したマイレージプログラムの一つ。自社運航便はもちろん、ANAユナイテッド航空シンガポール航空などスターアライアンス加盟各社の利用のほか、約20社の提携航空会社の運航便、さらに提携先ホテルでの宿泊、レンタカー利用の際などにもマイル加算が可能で、より使いやすくなりました。たまったマイルは、無料航空券をはじめバラエティ豊かな特典と交換できます。

また正規割引運賃は、滞在期間により料金体系が異なり、エコノミークラスは「スイス・スーパーペックスB運賃」「同M運賃」「同H運賃」など計11種類。ビジネスクラスでは「スイス・ビジネスD運賃」「同C運賃」「同Z運賃」「同J運賃」などが用意されています。ほかにスイスを拠点にヨーロッパ各都市を結ぶ便で使える便利で割安なクーポン式航空券「スイスヨーロッパエアパス」もあります。

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