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バイオ燃料飛行、実用化へ大きく前進!(3ページ目)

コンチネンタル航空は2009年1月7日、世界でも初となる水中で育つ“藻(も)”を使ったバイオ燃料による試験飛行を実施。その歴史的現場に立ち会うため、私はテキサス州ヒューストンへ飛びました。

執筆者:秋本 俊二

双発機での実験フライトも世界初


また、すでに実験を終えたヴァージンアトランティック航空やニュージーランド航空では、実験には4発機のボーイング747が使用されました。2009年1月30日に予定しているJALも同じで、いずれもバイオ燃料の投入は4基のエンジンのうちの1基だけにとどまっています。

これに対して、今回コンチネンタル航空が使用する737-800はエンジン2基の双発機で、右側エンジン用にバイオ燃料が使用されます。つまり推力の半分がバイオ燃料でまかなわれるわけで、この実験の成功が実用化に向けての大きな一歩になることは間違いありません。

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コンチネンタル航空のラリー・ケルナー会長兼CEOはテストパイロットと握手。実験機のエンジンには「Biofuel(バイオ燃料)」という緑色の文字が見える

737-800の右翼側のエンジンカバーに、「Biofuel(バイオ燃料)」という緑色の文字のステッカーが貼られているのが見えます。そこに注入されるのは、通常のジェット燃料とバイオ燃料を1:1の割合で混合させたもの。関係者から「その特性はジェットA燃料と同等で、凍結温度はジェットA燃料より低いのが特徴」と説明がありました。そして前述したように、そのバイオ燃料の4割に世界でも初となる藻類を原料にした成分が使用されています。


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