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WindowsXPのアカウントとパスワードの管理(2ページ目)

Windows NT/2000/XPでは、ユーザアカウントとパスワードの管理が非常に重要です。安全なパスワードとアカウント設定について解説します。

執筆者:中妻 穣太

では、もう一度ユーザ管理画面を見てみてください。

真ん中の部分がユーザ一覧ですが、「ユーザー名」のところにこれまで登録しているユーザの名前が並んでいます。その隣が「グループ」となっていますが、これがそのPCをどこまで操作可能であるかという「権限」を表しています。
主に使われる権限は以下の4つです。
  • Administrator
    そのPCで最高の権限です。あらゆる設定やアクセスが可能です。
  • Power User
    Administratorに次いで高い権限です。システムを変更するソフトウェアのインストールや自分個人向けの設定ができますが、OSそのものの設定を変更するような作業を行ったり、他のユーザが管理するファイルを見たり操作したりすることはできません。
  • User
    自分で作ったファイルを保存することはできますが、システムを変更するソフトウェアをインストールしたり、OSの設定を変更したりすることはできません。
  • Guest
    一時的にOSを利用するためのアカウントです。権限としてはUserと同じとなります。
1台のマシンを複数の人間で使う場合は、ユーザアカウントを作成してそれぞれに適切な権限を設定するわけです。
言うまでもなくAdministrator権限は最も重要です。Administrator権限のパスワードを他人に知られてしまうと、おおよそどんなことでも許してしまいます。
しかしAdministrator以外の権限であっても、ユーザ名とパスワードを知られてしまうと様々な問題が発生します。
現在、IEに入力した暗号化前の情報が取得されてしまう(つまりSSL暗号化が意味をなさず、暗号化されているはずのカード番号やネットバンキングの暗証番号さえ盗まれるおそれがある)という問題点が報告されています。

つまり、「パスワードを他人に知られない」「パスワードを他人に推測されない」「安易なアカウントを残しておかない」といったアカウント・パスワード管理が重要になってくるのです。
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