韓国

日本人がやりがちだけど…実はやってはいけない!「韓国旅行」で知っておきたい・注意したい15のこと

【現地在住者が解説】初めての海外旅行は何かと不安だ。しかも初めて行く国ならなおさら。ここでは、韓国で楽しく旅行するために知っておきたいこと、注意したい点をまとめてみた。

松田 カノン

執筆者:松田 カノン

韓国ガイド

韓国旅行、これだけは知っておこう!

事前に旅行先のさまざまな事情を知っておけば、旅がもっとスムーズにいくかも!

「夜間の外出は控えた方がいい」「カバンを置きっぱなしにしたらまずなくなる」など、気を引き締めて観光に臨むべき国は多い。もちろん韓国だって、事件・事故に巻き込まれる観光客がいないわけではないが、世界数ある国の中でも、観光都市としては比較的治安も良く、日本にいるときと大きく変わらない感覚で旅を楽しめる国であることは間違いない。

そのため、韓国旅行で気を付ける点を聞かれたら、どちらかというと、治安面の注意事項よりも、“韓国ならではの文化的な事情”を紹介することにしている。それを知っておくことで余計なトラブルに巻き込まれずに済むこともあるからだ。では、早速チェックしてみよう。
 

1:荷物はしっかり管理、危険な行動はしない

とは言っても、まず安全管理は基本で大事、というところからはじめようと思う。自己防衛、そして現地の常識の範囲内で行動することは常に意識しておきたい。日本で危険だな、非常識だな、と思えるような行為は韓国でもしないことが大前提だ。

また、市場、特に夜の市場など、混雑するような場所では盗難の被害に遭わないよう、カバンを前に抱えるように持ったり、ファスナーを閉めておくなど、荷物をしっかり管理しよう。道端や地下鉄内での押し売りやしつこい勧誘などはきっぱり断ることも大事だ。そして、地理がよく分からない路地裏を夜中にうろついたり、日本語で声をかけられたからと言って、知らない人についていかないよう気を付けよう。
 

2:日本語を話すときは気を付けよう

韓国は日本語が分かる人が非常に多い。どうせ分からないだろうと思って、日本語で悪口を言ったり、大きな声で下品な表現が混じった会話をしたりしないよう注意したい。そんな様子を見て不快に感じる人が周りにいるのだ。また、買い物の際など、日本語で話しかけてもらったとしても、いきすぎたタメ口を使うことも控えたいところだ。
 

3:夜間タクシーに乗るなら配車アプリを利用しよう

治安面の注意事項として、タクシーに関するものは特筆したい。特に夜間、女性一人、あるいは女性だけで利用しなくてはならないなら、「配車アプリ」を利用することをおすすめする。これを利用すると、乗車地点はもちろん下車した場所、乗車時間、運転手の氏名、ナンバー全てが記録される。そのため、配車された車を使っての犯罪は犯しにくいと言われている。また、下車後はアプリを通して運転手に対する評価ができる。そのため、運転手も乗車客をぞんざいにできない。

韓国は流しのタクシーが多く、手を挙げれば比較的簡単につかまる。ただ、もし時間に余裕があるのなら、昼でも配車アプリをどんどん利用したい。配車アプリを利用した場合と、流しのタクシーに乗ったときでは、運転手の対応にかなり差があるからだ。また、運転手と料金交渉をしないこと。必ずメーター制での乗車を! ちなみに韓国のタクシーのドアは自動ではない。自分で開閉すべし。
 

4:トイレは店の中にない

ビルの中にあるレストランやカフェは、店舗の中にトイレがない場合がほとんどなので、ビル内にあるトイレを利用することになる。無料だが、トイレの入り口には鍵がかかっているので、店舗で鍵の暗証番号を確認してからトイレに行こう
 

5:ミネラルウォーターを買って飲もう

韓国の水道水は飲んでも特に問題がないと言われている。ただ、飲み水としては、水道水よりミネラルウォーターを飲む人の方が多い。韓国の一般家庭でも、料理などには水道水を使うが、飲み水はウォーターサーバーを設置していたり、ミネラルウォーターを購入している場合がほとんどだ。観光で訪れる人も、念のためミネラルウォーターをおすすめする。もちろん、洗顔、歯磨きなどは水道水で特に問題ない。
 

6:レジ袋は有料

韓国はレジ袋やショッピングバッグは有料だ。会計の際に、袋はいるか聞かれるが、「いる」と答えると、袋代がプラスされる。レジ袋の値段は50ウォン~(約5円~・2023年9月12日のレート)、どんな袋かによって値段は異なる。ちなみにコンビニは、2022年11月からレジ袋の販売自体が禁止となったので、たくさん買いたい場合はマイバッグを持参のこと。
 

7:食事は基本、2人前から注文を

主にレストランでの注意点だが、韓国では食事は2人前から注文可能という店が多い。例えばサムギョプサルなどの焼き肉屋や、大鍋の料理などを扱う店などがそうだ。たとえ一人で入店しても、注文は2人前~しなくてはならない。最近では、おひとり様に対応するレストランも増えたので、たとえ焼き肉店であっても、店のタイプによってはこの限りではないが。

ちなみにレストランはもちろん、カフェでもそうだが、人数分のメニューを注文することは韓国でも常識だ
 

8:強引に値切らない

「韓国は値切れる」と思い込んでいる人が意外と多いが、ひと昔前とは随分変わり、市場や露店などで交渉しても、大幅に値下げしてもらえることはもうほとんどない。観光客を相手にぼったくりをするような店もないとは言えないが、特に観光エリアでは行政の管理も厳しくなっているので、そういったことも減少傾向にある。

例えば商店街や繁華街に並ぶ露店などでも、だいたい周辺の商人間で価格は統一しているものなので、どこかの一件だけものすごく割引してもらえる、というようなことも実はあまりない。強引すぎる値引き交渉は店の人とトラブルになることもあるので控えたい。ちなみに韓国はクレジットカード社会なので、例えばコンビニでは100円以下の買い物で使用しても文句を言われることはないが、市場や露店は現金支払いのみ可、というケースが多いので念のため現金は常に用意しておこう。
 

9:写真撮影が禁止の場所では撮らないこと

SNS時代だからこそ、むしろ撮影OKという店も数多くある。その逆でNGという店や場所も当然ある。店舗入り口に撮影がOKかNGかを明記してあることが多いので、撮影したい場合はまず確認を。空港でもつい写真を撮りたくなるが、保安検査場、出入国審査、税関、検疫所などは撮影禁止なので気を付けよう。
 

10:コピー商品を買わない

コピー商品を購入するだけなら違法行為には該当しないが、2022年10月以降、たとえ個人で使用する目的であっても海外で購入した知的財産侵害物品、いわゆるコピー商品の国内持ち込みは規制対象となった。つまり、税関で没収される可能性がある。それだけでなく、知的財産侵害物品を販売することで発生した利益は、犯罪組織の資金となるケースもあるので注意したい。
 

11:喫煙場所は守ろう

韓国の飲食店は法律で全面禁煙と定められており、喫煙スペースもない。街中でも禁煙区域が多くあり、公共の場所では基本的に吸えない。どうしても喫煙したいときは、喫煙スペースとして指定されている場所で吸おう。ポイ捨ては罰金の対象となっている。
 

12:電圧の違いに注意

韓国の電圧は220V。プラグの形状は主にSE、Cの2タイプ。日本とは電圧もプラグの形状も違うので、変換プラグを事前に準備しておいて持参すると便利だ。100~240Vという記載がある電化製品は基本的に変換プラグで対応できるが、100Vのものは変圧器が必要になるので事前に確認を。 日本から持ってきた電気製品をうっかりそのままコンセントに差し込んでしまうと最悪故障してしまうので注意したい。
 

13:いつでもネットが使える環境にしておこう

公共施設ではフリーWi-Fiを利用できる所が多いが、それ以外の場所でもいつでもネットが使える状態にしておくのが得策。地図の確認、移動中の調べもの、タクシーの配車、その他思いがけない事態に遭遇したとき、ネット環境下にあると素早く対応できる。
 

14:マスクは携帯しておこう

韓国の現在の新型コロナウィルスの状況は、2023年8月31日から感染症の分類が第2級から第4級に調整され、インフルエンザと同様の水準となった。同時にこれまで症状のある者に無料で提供されていたRAT検査(迅速抗原検査)は有料になった。感染者に対する隔離義務はないが、5日間の隔離勧告が出されている。マスク着用は、屋内、屋外ともに義務はない。例外として、医療機関と一部の医療レベルの入所型施設ではマスク着用が義務付けられているのでご注意を。念のため、いつもカバンの中にはマスクを入れておこう。
 

15:もしも何かあったら

いろいろ気を付けていても、思いがけず何らかのトラブルに巻き込まれてしまうことはある。そんなときはすぐに助けを求めよう。

韓国の警察は「112」、 消防・救急は「119」。どちらも通訳を介する日本語対応可。韓国観光公社の観光通訳案内電話は「1330」。

これ以外にも日本国大使館や訪問先を管轄する日本国総領事館の住所と電話番号などは事前にチェックしておくと、いざというときに役立つかもしれない。
 
안전하고 즐거운 여행 되시길!
安全で楽しい旅になりますように!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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