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好きな人にイライラする理由……彼女・彼氏にイラだってしまう心理

好きなのにイライラする、好きだからこそイラっとする……そんな複雑な感情も、大人の恋愛にはつきものです。今回はドラマ『ラブ』のストーリーを参考にしながら、好きな人にイライラする真理を解説。好きなのにイライラすることへの対処法は?

石田 陽子

執筆者:石田 陽子

恋愛ガイド

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好きなのにイライラする……大人の恋愛事情って?

「ダメ恋」がリアルすぎる! 恋愛コメディー『ラブ』

「ダメ恋」がリアルすぎる! 恋愛コメディー『ラブ』(画像出典:NetFlixより)


「結婚したいけれど自分を変えられない」
「好きなのにいつもけんかばかり」

そんな理想と現実のギャップに悩み、恋愛でも仕事でもイライラすることが多く、お疲れ気味のアラサー独身男女は少なくありません。

一人は寂しいけれど、ただでさえ仕事でゴタゴタしているのに、恋愛のゴタゴタまで積み重なるなんてイヤ! そんな気分は、大人になりきれない30代の男女の日常かもしれません。

そんなあなたにオススメのドラマがあります。『40歳の童貞男』『GIRLS/ガールズ』など大ヒットコメディーを手がけてきたジャド・アパトーのNetflixオリジナルドラマ『ラブ』。30代の日常のあるある満載コメディーから問題解決の道を探りましょう。
 
<目次>
 

好きなのにイライラする恋愛が学べるドラマ「ラブ」のストーリー

登場人物を紹介すると、オタク男子の「ガス」はテレビの脚本家になることを夢見てロサンゼルスにやってきます。傷つきやすく、押しに弱い性格でいつも周囲に流されてしまいます。

そんなガスは、うまくいっていると思っていた恋人に浮気されてしまい、失恋。その直後に彼が出会った女性が、もう一人の登場人物である「ミッキー」です。

彼女は自己破壊的なタイプで、自身が抱えるアルコール依存症や恋愛依存症をどうにかしたいと思いつつ、迷走中です。

お人よしで流されやすいガスと、思ったことはなんでも口にする自己主張の強いミッキー。正反対の二人は出会ってすぐに惹かれあうものの、どうしてもそれまでの自分の「ダメ恋」のパターンから抜け出せず、傷ついたり、傷つけたりをくり返してしまいます。
 

好きなのにイライラする、好きだからイラっとする理由って?

反骨精神旺盛で自己主張の強いミッキーとお人好しで周囲に流されやすいガス……二人は惹かれあうものの、結局「ダメ恋」に!?

反骨精神旺盛で自己主張の強いミッキーとお人好しで周囲に流されやすいガス……二人は惹かれあうものの、結局「ダメ恋」に!?

どんなカップルも付き合い始めると、互いの感覚のズレに戸惑ったり、ケンカになったりすることはあるでしょう。そして好きだからこそイラッとしてしまったり、逆に、それくらい自分の心を動かす人だから好きになるのだとも言えます。

実際、ジャド・アパトー監督はこの作品に関するインタビューで、「自分を混乱させ、イラつかせる人のことが気になるもの。誰の人生にも、その関係性を通して“自分を混乱させると同時に、癒してくれる存在”があると思う」と語っています。確かに、ミッキーとガスのように性格や育った環境が正反対でなくても当てはまるのではないでしょうか。

なぜなら、些細なことでイラッとするのは、それだけ相手に期待しているということ。

外見が好みとか(結婚相手として)条件がいいとかではなく、人として無関心ではいられない相手と真剣に向き合うとなると、どうしてもイライラしたり、されたりすることを避けられないのです。
 

好きなのにイライラする時の対処法

とはいえ、大人として恋愛のゴタゴタは日常に持ち込みたくないものです。そんなゴタゴタやイライラを上手に解消していく3つのポイントを紹介します。
 

1.日ごろから、ちゃんと好意を伝える

私たちは相手を身近に感じれば感じるほど、言葉にしたり、行動に移さなくても相手に分かってもらえているような錯覚をおこしがち。でも、ほんとうに大切に関係を築いていきたいと思うなら、好きだという気持ちは言葉はもちろん行動でもきちんと伝えなければいけないんですよね。ミッキーとガスのようにスキンシップも重要です。

また、自分が相手を傷つけて反省しているときは素直に心から謝るなど、理解し合う努力を続けること。価値観の違う2人で少しずつ軌道修正していく、それが関係を築くということです。
 

2.感情にまかせて相手に怒りをぶつけない

ストレートに感情をぶつけてしまうと、関係修復不可能なほどの傷を互いに負うことがあります。感情的に怒りをぶつけてしまいそうなときは少し距離を置く、いったん頭を冷やす時間も必要です。

特に、ミッキーのように、思ったことはなんでも口にする自己主張の強い女性は、感情に任せて彼を傷つけたり、取り返しのつかない別れ話などに発展することも少なくないはず。ダメ恋愛を繰り返しながら成長していく主人公たちを反面教師としましょう。
 

3.恋愛のゴタゴタ職場に持ち込まない

ガイドは過去に職場恋愛で結婚したカップルを数多く取材して気づいたことがあります。「恋愛のゴタゴタを仕事に持ち込まない」それが職場恋愛を成就させて結婚した人たちの共通点でした。

大人になりきれないドラマのミッキーやガスのように周囲を巻き込んでのドタバタ。これも反面教師として心に刻み、落ち着いて自分のやるべきことに集中できるように気持ちの切り替えを意識していきましょう。これ、ほんと大事です。
 

好きなのにイライラするダメな恋でもいい!愛することを諦めないで

自分の弱さを隠せない不器用な二人が出会い、互いがさまざまな気付きを得て、成長していきます。

自分の弱さを隠せない不器用な二人が出会い、互いがさまざまな気付きを得て、成長していきます。

恋愛のゴタゴタや日常のイライラまで楽しむ! ……誰もがそんな器の大きな人になれたら素晴らしいですよね。でも、なかなかそうはいきません。

私たちは弱いから、「本物の愛」や「完璧な愛」を求めてしまうし、理想と現実とのギャップに悩んでしまうのです。

でも、自分の弱さ、不器用なところを隠そうともしない、そんな等身大の主人公たちを見ているとなんだか懐かしいような、励まされるような気持になってきます。

ガスとミッキーの日常にはハプニングいっぱいで、「大丈夫?」とツッコミたくなるようなエピソードが満載ですが、どこか自分や友人たちの姿を重ねてしまったり、今までの恋愛を振り返ったりするような身近さも兼ね備えています。

仕事や恋愛に悩む30代の「ダメ恋」を描く作品は数多くありますが、『ラブ』の登場人物も同様、自分なりの幸せを手に入れようともがいています。もがきながらも愛することを諦めず、ピンチを乗り越えようとするふたりを見ていると、「恋愛っていいな」と思えるし、応援したくなります。

完璧を求めるのは大変ですが、失敗やダメなところを笑いに変換する近道もあります。愛する人とゴタゴタやイライラを一緒に笑い合えたら、それはそれで楽しい時間になりそうですよね!
 

ドラマ『ラブ』の情報

※Netflixにて配信中
製作総指揮:ジャド・アパトー
出演:ポール・ラスト、ジリアン・ジェイコブス
https://www.netflix.com/jp/

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