スペインの季節（気候・気温）・祝日・イベント(3ページ目)

4月　（バルセロナの平均気温14℃）

大分暖かくなるとはいえ、まだ上着はあったほうがいいでしょう。毎年カトリックとしての宗教的な理由で、キリスト受難の日として、ある金曜日が祭日になります（その金曜日は毎年変動）。その前後に各自治州によって異なる祭日を加えた、カトリックの祝日であるイースターにあたることが多いのが4月です。セビーリャをはじめ、各地で厳かなパレードが行われます。

バルセロナでは、カトリックの規定により、その年に聖日曜として祭日に定められた日曜日に子供にチョコレート細工を贈る習慣があるので、町中のパティスリーのショーウィンドーが、チョコで作られた家や船の形の模型で華やかに飾られます。

そして23日のバルセロナは、恋人同士が女性にはバラを男性には本を贈るサン・ジョルディの日。町中の通りがバラと本の出店や仲睦まじいカップルで溢れるロマンチックな日です。

同時に南部のセビーリャでも、スペイン語でセマナサンタと呼ばれるイースター後に、一大イベントの春祭り、フェリア・デ・アブリルが開催されます。

■祝日：10日 （聖金曜日）（※毎年日付が変わります）
■イベント：23日（カタルーニャ州サン・ジョルディの日）28日から5月3日（セビーリャで春祭り、フェリア・デ・アブリル）（※毎年日付が変わります）

5月　（バルセロナの平均気温17℃）

朝晩冷え込む日もありますが、半袖で十分なという陽気になる5月。日差しも強くなるので、サングラスやつば付の帽子などで目もしっかり紫外線から守りましょう。マドリッドは15日のサン・イシドロの日はお祭りです。13日から17日はコンサートなど様々なイベントがマドリッド市内の通りや広場などで催されます。

一方、下旬からひまわり畑が見頃を迎える南部のコルドバでは、イスラム文化の影響を受けた旧市街の住宅の中庭やテラスを花で飾り、その美しさを競うコンクールが開催されます。中庭が一般公開されるので、スペインの住宅を身近に体験するチャンスです。

■祝日：1日 （メーデー）
■イベント：13～17日（マドリッドでサン・イシドロ祭り）6～17日（コルドバでパティオ祭り）

6月　（バルセロナの平均気温23℃）

24日は、サン・フアンの日という、バルセロナをはじめ各地で本格的な夏の到来を祝う祝日があります。特に盛り上がるのは23日の前夜祭。町は花火や爆竹の騒音で溢れかえり、バルセロナでは、コカという甘い菓子パンとスペインが誇る日本でも人気のスパークリングワインカバで夏を迎えます。本来賑やかで楽しいお祭りなのですが、残念ながら近年暴走する若者も多く、怪我人が続出。この日の夜は、町の中心へ行くことは控えたほうがよいでしょう。

■イベント：23日（サン・ホアンの日の前夜祭）