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電力小売完全自由化、どう選ぶ? とりあえず様子見?(4ページ目)

2016年4月1日より、電力小売が完全自由化され、一般家庭や商店も含む全ての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになりました。2016年1月から、電力会社や料金メニューの切り替えの事前受付が始まっていますが、どのような契約にしたら良いか迷っている人も多いのではないかと思います。そこで、今回は、事業者や料金メニュー選びのポイントを解説します。ガイド平野も実際に申し込んでみました。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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クリーンエネルギー、地産地消など、こだわりの電力選びも

電力自由化で、クリーンエネルギーを選択して購入できるようになる

電力自由化で、クリーンエネルギーを選択して購入できるようになる

電力小売の完全自由化というと、電気代の節約につい目が行きがちですが、自分の価値観に合った電力を選ぶことができることも、もう一つのメリットです。太陽光や水力、風力発電など、クリーンエネルギーを供給する小売電気事業者や、地元で発電した電力を地元に供給するというコンセプトの事業者などもあります。

口にする野菜の産地や栽培法に関心を持つのと同じように、環境に優しいエネルギーを家庭内で使用したいという人もいるでしょう。また、地域貢献と活性化のために、地元で発電された電力を積極的に使用したいと思う人もいるでしょう。

電気は、今までは、目に見えないもので、同質のように感じられましたが、作り手の思いと、使う側の思いがうまく結びつけられるようになると、電気に対する考え方も変わってくるのではないかと期待しています。

もう1つのエネルギー自由化、都市ガス小売自由化

2016年4月に電力小売完全自由化が実施されましたが、来年2017年4月には、都市ガス小売自由化が実施されます。先の「エネルギー自由化に関する生活者意識調査」によると、認知度は28.7%、内容まで知っているという内容認知度は、わずか3.6%にとどまっています。電力の自由化より、スケジュールが1年遅いこともあるでしょうが、もう少し認知度が上がっても良いのではないかと個人的には思います。

電力小売完全自由化、都市ガス小売自由化によって、これまで選択肢のなかったエネルギーの購入先を消費者が選べるようになることで、エネルギーの供給者側の競争原理が働き、価格面・サービスの質の向上が期待されています。良い競争原理が働くためには、私たち一人ひとりが、良い消費者であることが求められます。消費者が価格面だけを追及したなら、供給者側は、価格競争に陥って、消耗戦になり、その影響は私たち消費者に返ってくるでしょう。

料金プランを選ぶ際には、価格面だけではなく、サービスや供給される電気の内容(どのように発電されるのか)なども吟味し、総合力で判断する、賢い消費者でありたいものです。

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