クリスマスに恋人がいるのは実はたったの2~3割?
街中「恋人だらけ」に見えても、実は彼らは少数派!
少し前の調査になりますが、国の機関の調査である『第14回 出生動向基本調査 2010年』によると、18~34歳の未婚者のうち「婚約者がいる」「恋人として交際している異性がいる」と答えた人を合計すると、男性では24.6%、女性では34%。つまり、男女とも恋人がいるのは、たったの2~3割ということに。
したがって、周りが「カップルだらけ」に見えたとしても、それは単なる思い込み。「恋人のいない自分の方がマジョリティなのだ!」と認識してしまえば、クリスマスに一人で過ごそうが、友だち同士で過ごそうが、何も怖くはないのです。
「みんな付き合っている」という印象は、単なる幻想!
実際に、ご自分の状況を振り返ってみてください。友だちの1人や2人に彼氏・彼女ができたと聞いただけで、「いいな、みんな付き合ってて」という思いが生じてきませんか? 現に付き合っている人は少数しかいないのに、「みんな付き合ってる」と感じてしまう思い込みは、多くの人に生じているものです。このように、実際に比べてより多くの人に恋人がいると過剰に推測してしまうことを、心理学者の若尾らは「恋愛普及幻想」と名付けました。クリスマスシーズンの街角で恋人同士の姿をちらほら目にしただけで、「カップルだらけ」に思えてしまうのも、この実態のない「恋愛普及幻想」によるものなのではないでしょうか。
「ステキな人だけに恋人がいる」も、幻想!
また、恋人がいる人はいない人に比べて、何かと印象よく受け止められがちです。「キラキラしている女子は、すぐに彼氏ができる。私はネガティブオーラをもつ女だから、ぼっちなのかも」などと、根拠のない思い込みで恋人がいる同性といない自分とを比べ、卑屈になっている人は少なくありません。このように、人間には「恋人のいる人にはポジティブな特性があり、いない人にはネガティブな特性がある」と考える傾向があることを、若尾らは「恋愛ポジティブ幻想」と名付けました。
そもそも、恋人がいる人もいない人も、それぞれにステキな個性をもっているはずです。それなのに、恋人のいない人は「ぼっちなのは、自分がダメだから」と、自分の個性にネガティブな評価を下してしまいがちです。そんな自虐思考にはまっていては、それこそ自分の個性が輝かず、恋愛のチャンスを逃してしまうでしょう。 では、こうした悪循環から脱し、恋人と巡り合うための方法について、考えてみましょう。
来年こそ! 運命のパートナーに出会うための4ヒント
まずは、「自分の気持ち」を具体的に言葉にしてみよう
その1. 「恋人ほしい!」と具体的に言葉に出す
まず、「恋人がほしい」という自分の気持ちにちゃんと向き合い、言葉にしましょう。その言葉を聞いてくれる相手は、誰でもかまいません。他人に向けて気持ちを具体的に口に出すと、無意識のうちにその方向に自分の行動が向かっていきます。「北を目指すなら、北を向け! 南を目指すなら、南と叫べ!」――この金言を胸に刻みましょう。
その2. ゲームを捨て、町へ出よう!
恋人がほしいなら、自宅に引きこもっていてはいけません。部屋にこもって恋愛指南書を熟読し、恋愛シミュレーションゲームに熱中したところで、リアルな異性との縁ができるはずもありません。恋人がほしいなら、外に出て外部からの刺激をたくさん取り入れ、たくさん胸をときめかせることです。外でさまざまな人と会話し、リアルなものをたくさん見て、自分と生活を活性化させましょう。
その3. 同性友人との「ぬるま湯」関係から脱せよ!
実際に付き合っていて楽しいのは、異性より同性の友だちかもしれません。同性同士だからこそ分かち合える感情があり、話が通じる面白さがある。だから、同性の友だちとの付き合いはやめられない! でも、その「ぬるま湯」に浸っているだけではダメです。同類との関係に留まっていても、いまの自分から脱皮することはできません。感性も行動様式も異なる異性との異文化交流こそ、いまのあなたに必要なのでは?
その4. 出会いのチャンスは「自力本願」でゲット
「恋人ほしい!」と声にした。ゲームを脱ぎ捨て町へ出た。同性友人とのベッタリ付き合いもやめた――。でも、これだけで恋人ができるわけではありません。恋人に巡り合うには、出会いのチャンスにつながる場所に、具体的に足を運ばなければなりません。
ただし、一つの場だけに固執していてはいけません。幸い現代では、婚活サイト、婚活イベントなど「自力本願」のお見合いの場であふれています。それだけでなく、趣味のサークルや勉強会、旅先など、どんなところでも「お見合いの場」になりえます。そういった場に積極的に顔を出し、出会いのチャンスを広げていきましょう。
……いかがでしたか? 以上は、恋人づくりのヒントのほんの一部ですが、ひとまず、上の4箇条を意識してみませんか? 「結果」を変えるには「行動」を変えること。来年のクリスマスこそ、運命のパートナーと共に過ごすことを願い、いまから具体的に行動してみましょう!