シンガポール/シンガポールのグルメ・レストラン・屋台

シンガポールで洗練されたアルゼンチン料理を

国際都市シンガポールでは世界各国の料理が楽しめるのが魅力のひとつ。イギリスなどでも活躍するアルゼンチン出身の国際的なシェフ、ディエゴ・ジャケ氏が生み出す、アルゼンチンの伝統料理をアレンジした創作料理と、特産の牛肉を心ゆくまで楽しめる「BoCHINChe」をご紹介。

仲山 今日子

執筆者:仲山 今日子

シンガポールガイド

エル・ブジ×アルゼンチン料理?「BoCHINChe」

解説

気軽に利用できるカウンター席


解説

店内の椅子にも、肉への愛があふれた文章が

世界各国の料理が食べられるシンガポールにあっても珍しい、本格的なアルゼンチン料理が食べられるレストラン&マーケット、「boCHINche(ボシンチェ)」。実は、南米アルゼンチンは、美味しいワインや牛肉を生み出す、農業国。特に、牛肉は世界各国に輸出される主要産業の一つです。そんなアルゼンチン料理を代表するのは、もちろん、牛肉! 国民の牛肉消費量は世界一だったこともあるほどで、牛肉なしに、アルゼンチン料理は語れません。
中でも、「アサード」と呼ばれる牛肉のグリルが有名ですが、ここでは、そういった伝統的なアルゼンチン料理に加え、世界で最も予約が取れないレストランと呼ばれる、エル・ブジで修行を積んだディエゴ・ジャケ(Diego Jacquet)シェフが考案した、オリジナリティあふれる新しいアルゼンチン料理も楽しめます。

シェフのインスピレーションが生きたアルゼンチン料理

解説

伝統料理が意外な形に変身

ジャケシェフのインスピレーションによるオリジナル料理と、伝統料理の牛肉のグリルの両方をご紹介していきます!

まずはオリジナル料理から。写真上の”Crab on Toast, Humita, Pickled Turnips & Chopped Coriander”(2ピースで19シンガポールドル)。カリッとしたパンの上に、ビネガーでさっぱりと味付けされた、白と茶色、2種類のほぐしたカニの身、そしてHumitaという、アルゼンチンの伝統料理をアレンジした、トウモロコシで作った甘いソースがかかっています。酸味とトウモロコシの自然な甘みがマッチし、上に乗ったコリアンダーの若芽がアクセントになっています。たっぷりのカニ肉ははるばるアルゼンチンからやってきたものだとか。

解説

瓶に入ったプレゼンテーションも楽しい

こちらでは、アルゼンチンワインの他に、様々なオリジナルカクテルがいただけるのですが、新作だとお勧めされた、”Chimichurri Bloody Mary”(22シンガポールドル)を。こちらです、と出てきたのが……瓶詰め? 横に添えられているのは、本来、アサード(牛肉のグリル)にかける、パセリとニンニクを主体にしたソース、チミチュリ。それをひとさじ瓶の中に入れ、目の前でシェイクしてくれます。瓶の底にはフレッシュトマトも入っていて、太陽の恵みをぎゅっと凝縮したような濃厚なトマト、チミチュリのハーブの香り、そしてウォッカのアルコール感が相まって、料理のアクセントにもなるカクテルです。

肉好き必見!アルゼンチンが誇る牛肉料理

解説

特産の牛肉は肉のうまみを生かしたシンプルな料理で



そして、いよいよ牛肉の登場。”Bife de chorizo Sirloin Steak”(49シンガポールドル)。牧草で育った、アルゼンチン産の牛肉はボリュームがありつつも、コレステロールを下げると言われているオメガ3脂肪酸が多く、とてもヘルシーなのが特徴とか。シンプルにコーニッシュ(イギリス)産の塩をかけて焼き上げたものに、チミチュリをかけて頂きます。柔らかい肉質、脂身もさっぱりとしていてくどくなく、噛むと牛肉ならではの旨味が広がります。チミチュリのハーブの香りと相まって、ぺろりと食べられてしまいました。

デザートのおすすめは、Milk cake, passion fruit sorbet & toasted almonds(14シンガポールドル)。ディエゴシェフがロンドンで展開しているレストランのうちの1つ、ZOILOのシグネチャーメニューだとか。柔らかく優しい味のケーキに、程よい酸味のパッションフルーツのソルベがいいバランスで、お腹が一杯でもするりと食べられてしまいます。

手土産調達にも便利なマーケット

解説

レシピはカウンター越しに相談もできる

レストランスペースのすぐ横にあるマーケットでは、様々なアルゼンチン食材やディエゴシェフが世界中から選び抜いた上質な食材が並び、パーティーなどにもぴったり。
アルゼンチンのワインを中心に、80種類のワインが揃い、レストランでも提供されている生ハムやチョリソーの薄切りも、持ち帰って気軽に楽しめます。ホテルに帰ってちょっともう一杯、と言う時にも、パッケージをあけるだけでおつまみになるので便利です。

スペインの植民地だったこともあり、食文化もスペインと共通するものがあるアルゼンチン料理。ディエゴシェフの都会的なアレンジも加わり、どれを食べても洗練された味に仕上がっています。お肉をしっかり食べたい方、ちょっと珍しい料理を試してみたいという方にお勧めです!

<DATA>
boCHINche
営業時間:11:00~23:00(月曜休)
住所: 22 Martin Road, #02-01, 239058 Singapore
TEL:+65 6235 4990
アクセス:MRTクラークキー駅徒歩20分


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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