資産運用/資産運用をするときの鉄則

お金を増やすための投資の一歩を踏み出すには?

投資を怖がる人は今でもいらっしゃると思いますが、投資はルールを知れば決して怖いものではありません。では、今の時代、初心者が投資をするには何に注意をして投資を行えばいいのかを理解し、投資デビューを行いましょう。

市川 雄一郎

執筆者:市川 雄一郎

証券会社・ネット証券会社ガイド

  • Comment Page Icon

初心者が投資を始めるためには

最近、株価も高いと聞くし、投資を行いたいけど、勇気がない。株式投資はやりたいけど、ちょっと怖い…そんな方も実際多いと思います。大切なことをルールを知ること。初心者の方でも、次のことを一つ一つ考えれば、投資を始める役に立つはずです。

今は、どのような運用が必要なのか?

資産運用は、経済状況に応じて変える必要があります。今はどのような時代でしょうか棚引くデフレ時代から、インフレにシフトしている時代と言えます。

デフレの時は、モノの値段が下がり、お金の価値は下がりませんから、極論を言えば、預貯金だけでもお金の価値が減らないので、債券などを中心に運用していれば良かったわけです。

一方、インフレの時は、モノの値段が上がり、その分お金の価値が下がると考えられます。極論を言えば、ゼロ金利の預貯金だけに資産を預けておくことは、価値が上がらず逆に下がってしまうことになりますので、運用しないことがリスクだといえます。


景気は循環する

しかし、インフレ時代にどのような運用が適しているのかわからない…という方も多いでしょう。その場合、まずは次の図表を思い浮かべてください。

keikisaikuru

景気循環サイクルのどの位置に今いるかを把握すれば、運用方針がわかりやすくなる



みなさんは今、日本の景気はどこに位置すると感じるでしょうか?あまり経済に詳しくない人でも、真ん中よりも下か上かと聞かれれば、何となく上の方かなぁ…と感じるのではないでしょうか?この図表は景気のサイクルを表しており、運用を行う上で、上の時期は株式優位、下の時期は債券優位と考えられます。

インフレ時代は資産にも働いてもらい(=運用してもらい)、物価上昇に負けないようにしてく必要があるのです。その代表選手は、株式やJ-REITなどがあげられます。(投資信託型を含む)

知らないものには投資はしてはいけない

いくらインフレ時代に株式投資などが有利だからといっても、全く知識がない状態で運用に手を出すことはお勧めできません。交通ルールを知らずに車に乗るようなものです。そこで超初心者の方は、是非一度、投資セミナーなどへ参加してみましょう。今は様々な初心者向け投資セミナーが盛んで、投資のヒントを得ることができます。

また、投資セミナーなどへ参加はできないけれど、投資の知識を付けたい人もいるでしょう。このような方は、少額から投資をはじめてみることをお勧めします。個別銘柄に投資を行いたい場合は、当然その企業について詳しく調べる必要がありますが、そこまで知識はがない人は、次のような方法があります

毎月コツコツと株式指標に投資しよう!

毎月少額投資を行う方法です。いわゆる貯蓄に近い型で株式投資を行えば、徐々に株式が蓄積さます。一般的に1万円程度から投資が行えますが、これを株式累積投資といい、一般的には株式るいとうと呼んでいます。

投資銘柄を選ぶまでの知識がない方は、ETF(上場株式投資信託)を通じて、指数に投資をする方法が向いています。例えば、日経平均株価(日経225)TOPIXJPX日経インデックス400などがあります。それぞれの指標のメリット、デメリットを確認してみましょう。

日経平均株価
内  容 :東証1部に上場する日本を代表する225銘柄から算出した指標 
メリット :知名度が抜群でわかりやすい。
デメリット:値がさ株(単元当たりの株価の水準が高い銘柄)に影響を受けやすい

TOPIX
内  容 :東証1部全体を投資対象とした指標
メリット :東証1部の市場に投資が行える
デメリット:上場を維持している赤字会社なども含まれる

JPX日経インデックス400
内  容 :東証全体に上場している銘柄のうち、グローバル投資基準を満たした(例えばROEなどを重視した)投資魅力の高い銘柄400から算出した指標
メリット :1株当たりの上限が決まっており、バランスの良い投資が可能
デメリット:算出から日が浅く、知名度が低い

投資をする際、それぞれの指標については簡単に把握しておくことは大切です。

最後に

投資は知識がない状態で行えば、それは投資ではなくギャンブルになりかねません。知識を付けることは前提ですが、超初心者投資家の方は、次の点を重視しましょう。

・最小限の知識は学ぶ(セミナーなどを活用する)
・少額から投資を行い、投資になれる
・知識が最小限の方は、個別銘柄ではなく、株式指標に投資を行う

少額投資であっても、自身で運用を開始すると、経済に対する興味の視点が少し変わります。経済をより知ると、どのような投資が今いいのかを判断できるようになります。この機会に、勇気をもって投資デビューをしてみてください。

【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で資産運用関連の書籍を見るAmazon で資産運用の書籍を見る
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/4/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます