子育て/子供の防犯対策

自殺や殺人を防ぐ!「命を大切にできる子」の育て方(2ページ目)

「かけがえのない命」それが昨今の子供たちの間で、簡単に失われ、奪われるような事件が多く起こっています。「命を大切にできる子」に育てるにはどのようにすればよいのか、親の関わり方について説明していきます。

田宮 由美

執筆者:田宮 由美

子育てガイド


親の日常姿勢から、子供の「命」の価値観が育つ

ペットや小動物の死に出遭う場面があれば悲しみ、お年寄りや弱い立場の人が困っていたら、手を貸しいたわる親の姿を普段から見ることで、思いやりの心が育まれたり、命のあるものを大切にすることを肌で感じていくでしょう。

日々の生活の中で「命」について、考えることや大事に扱う場面に出遭ったとき、親がどのように対応し、子供にどのような言葉をかけるかによって、その子にとっての「命」の価値観が徐々に決まってくるのです。


「死んだらどうなるか」子供に聞かれたら、どう答えますか?

「死んだらどうなるの?」と子供に聞かれたら、あなたはどう答えますか?
年齢が低い子供は、「死」について、永遠の離別、自分の目の前から見えなくなる、眠る、などの違いを、きちんとは理解できていません。

身近な高齢者が亡くなった幼稚園児親子が「死んだらお空のお星さまになるのよ」と答えた会話をご紹介します。

  「死んだら、みんなお星さまになるの?」
母  「そうよ」
娘  「そしたら、死んだらお空で会えるね」
母  「そうね。だけどもし、あなたが先に死んだらママは、お空を見て毎日泣いているわ……」
  「どうして?」
母 「だって、美味しいご飯があっても一緒に食べることができないし、冷たい風が吹いて寒くても、毛布もかけてあげれないもの」
  「じゃあ、ママが先に死んだら?」
  「すごく歳を取って、歳の大きい人から順番に、あなたたちに囲まれて、死んでいくのは幸せなことなのよ」
 「ふ~ん、…………」
 「お空から見守ってあげるから、ママが居なくなって寂しかったり、辛くなったら、お星さまを見なさいね」
 「いっぱいありすぎて、どれがママの星か分からない、ママ、お月さまの隣にいて!そしたら、見つけやすいから」

この会話で、「命」についてどこまで、子どもが理解したかは分かりませんが、「かけがえのない命」を感じるきっかけにはなっています。そして親が子を思いやる気持ち、それに反応して子が親を気にかける気持ちも会話の中でやり取りがなされています。

子供は誕生した瞬間、小さな口と鼻で一生懸命呼吸をし、誰に教えられるでもなくお乳を飲み、生きる力に溢れ、全面的に人を信頼して生きています。その純粋な生きる力や自分の命も人の命も大切にする気持ちを親は責任を持って、丁寧に育んでいきたいものですね。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で子育て関連の書籍を見るAmazon で子育ての書籍を見る
【編集部からのお知らせ】
・「20代男性俳優」について、アンケート(2024/5/31まで)を実施中です!(目安所要時間5分)

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※回答上限に達し次第、予定より早く回答を締め切る場合があります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます