ハウスメーカー・工務店/ハウスメーカー・工務店の特徴

住宅の快適性とビルの機能性を両立 パナホームの6階建(2ページ目)

ハウスメーカーが都市中心部における高度な資産活用を実現する4階建て以上の住宅建設を積極化しています。先日、その事例となるパナホームによる6階建てのモデルハウスを見てきましたので、今回の記事では写真を中心にご紹介します。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

ハウスメーカーは、「住まい」をかたちづくるのが得意です。ですから、「店舗や事務所の設計をできるの?」と思われるかもしれません。そういった意味で、今回のモデルハウスはパナホームの実力を確認する場所となるでしょう。

写真1

【写真1】

【写真1】(1階部分)をご覧下さい。店舗の内装はもちろんのこと、ショーケースや家具といった細かい部分まで、今すぐにでも「営業」できそうなレベルにまで作り込まれています。

空間設計はパナホームによるものですが、ここでわかるのは「オシャレなカフェを作りたい」とか、「コンビニを入れたい」などといった皆さんのニーズに対応するため、専門業者とコラボして、実現できるということなのです。

写真2

【写真2】

このような資産活用の成果、収益性が問われる住まいづくりの場合は、単に建物のデザイン性や居住性の評価をするだけでは不十分ということ。お客さんを呼べるだけのスキルを持っているか、ということまで確認しなければならないということで、それがこのモデルハウスには現れているのです。

2階部分には「ビューノプラザ新宿」という、都市部における3~7階建てを検討する顧客向けの情報発信施設が設けられています。ここでは、上記の構造体の模型などパナホームの特徴がわかる展示【写真2】があるほか、相続税などの相談もできるようになっています。

写真3

【写真3】

【写真3】は賃貸部分の入り口の様子。パナホームでは「ラシーネ」という女性向け賃貸住宅ブレンドを展開しており、そのモデルルームが設置されていました。

賃貸住宅も今や「空室」が数多く発生している時代。長く安定的に入居者を確保するために、様々なノウハウが必要です。その善し悪しをここで確認することができます。

4~6階は、オーナーの居住部分で二世帯住宅の設えとなっていました。ここでは、その事例、例えば親世帯、子世帯が快適に暮らすための工夫を見ることができますから、二世帯住宅を検討されている方でも参考になると思います。

写真4

【写真4】

【写真4】は4階の親世帯の様子。ハウスメーカーだと、中高層の建物でも自然の雰囲気を感じられる設計ができるという事例です。ビルなどを建設する業者の場合、通風や採光を含めたトータルな居住性を高める提案に難点があるケースがあり、その違いを表現しているわけです。

【写真5】は最上階の様子。いわゆる「ペントハウス」で柱や壁のない大空間による暮らしの事例です。部屋の奥にあるテレビを含めたオーディオセットは、高級オーディオメーカー「テクニクス」製。その音の良さを確認する場ともなっています。
写真5

【写真5】


このモデルハウスの仕様は約2億円。こう聞くと身構えてしまいそうですが、例えば3階建て二世帯住宅、あるいは賃貸併用住宅の事例としてこのモデルハウスを参考とすることは、皆さんにもできるはずです。

この建物は非常に特殊ですが、元来、モデルハウスというのは一つの建物の中に様々な提案が盛り込まれているもの。その点を理解しておけば、あらゆるモデルハウスに皆さんが参考にできる部分があるはずです。

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