チャーリーパーカーなど、ジャズメンたちの名言
チャーリーパーカーなど、ジャズメンたちの名言
「音楽は、体験であり、思想であり、知恵だ。もし、きみがそれを実践しなければ、楽器からは何も生まれない。」チャーリー・パーカー アルトサックス奏者
ご存じ、モダンジャズの開祖「チャーリー・パーカー」の名言です。35年の短い生涯を、ジャズのイノベーターとして生きたパーカーの言葉には、ジャズだけではなく、現代を生きるビジネスパーソンにも共通する含蓄があります。仕事も体験であり、思想であり、知恵。ビジネスパーソンは、それを実践しなければ、働いている時間からは何も生まれません。仕事は、人生の1/3を占める大事な時間。ただ働いているだけと、クリエイティブに働くことの違いを、今一度認識することが大切です。
バード&ディズ
これぞビ・バップ! といった感じのオリジナルに挟まれ、ひっそりと演奏される古いスタンダード・ソング。パーカーの音色の艶っぽさを感じることができるセンチメンタルな小品。
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「私は、絶えずサキソフォンの新しいテクノロジーを探求している。テクニックとは言わない。テクノロジーとは、それとは別のものだ。」
ソニー・ロリンズ テナーサックス奏者
ロリンズと言えば、モダン・ジャズ一、二を争うテナーの名人。1930年生まれで、今なお存命しているジャズ・レジェンドです。そのロリンズの、1980年50歳の時のインタヴューでの一言。すでに、テナーサックス界の第一人者として名声を得ていたロリンズから出たこの言葉は、当時のジャズ界の世相が良く反映された言葉です。
当時のジャズ界は、「フュージョン」時代。伝統的なアコースティックだけでは表現しきれないサウンドに溢れていた時代です。その中にあって、モダン・ジャズの巨匠が、自らのテナーサックスの新しい可能性を模索しているという気概にあふれた言葉。
ロリンズにならって、仕事のシーンでも新しいなにかを探求してみたらいかがでしょうか。小手先の仕事術でも効率化でもない。それとは別の何かを。その思いが、きっとあなたを、素晴らしい仕事人にしてくれるはずです。
イージー・リヴィング
スティーヴィー・ワンダーの名曲を、ロリンズ流に料理。短いフレーズを、乗りやリズムアプローチを変えて繰り返すという、当時のロリンズの特徴が良く出た好演。
ここには、ハード・バップ時代の凄みのあるクリエイティブなロリンズはもう見られません。その代りに、自分の歌を大きな声で楽しげに歌う姿があります。どちらが好きかは別れますが、日々テクノロジーを探求した結果として、よりシンプルに向かったロリンズには、学ぶべきところがあります。
「パーティーへ行ったら、帰ることを忘れるな。」マイルス・デイヴィス トランペット奏者
この名言は、メンバーのギタリスト、マイク・スターンがマイルスから何度となく言われていたというもの。もちろん、実際にパーティーに行った時のことを言ったのではなく、アドリブソロについての注意点です。マイルスのバンドでは、伝説のジョン・コルトレーンに始まり、代々サイドメンのアドリブは長尺化していきました。コルトレーンは「サックスで表現したいことが多すぎて、アドリブをどう終えてよいかわからない」とまで言っていたそうです。
その時のマイルスの言葉がふるっています。「口からはなしゃいいんだよ」というものです。メンバーの自主性は尊重しながらも、それによって自らの目指すサウンドからかい離することを恐れたマイルスの至言と言えます。名言と言うより率直な意見と言った方が良いのかもしれません。
部下の才気は嬉しく感じつつも、御しがたい雰囲気にたじたじになっている上司の図が見えてくるようです。
この名言をビジネスに生かすのならば、さしずめ「会社へ行ったら、帰ることを忘れるな」と言った感じでしょうか。ワーカホリックに陥り、帰りが遅くなってばかりでは、家庭が壊れてしまいます。
もしくは、「上司に逆らったら、フォローすることを忘れるな」上司も人の子、単に気に入らないヤツになるのか、意見を言える骨のあるヤツと思われるか。ここが分かれ目です。肝に銘じておいたほうがよさそうです。
マイルストーンズ
コルトレーンを含む最強の部下に囲まれ、当時の最良のサウンドを表現した傑作。この後に「カインド・オブ・ブルー」に続く、マイルスの生涯でも最高に輝いていた時期。
この「マイルストーンズ」と「カインド・オブ・ブルー」によって確立した「モード・ジャズ」の概念は、現在に至るまであらゆる音楽シーンに影響を与えています。良い部下に囲まれた、マイルスの艶やかな音色も必聴。
今回のジャズメンの名言、ビジネス編はいかがでしたか? この他にもまだまだジャズメンの名言はあります。次回、またご紹介します。では、またお会いしましょう!
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