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最新のスマートハウス仕様「V2H」住宅での暮らしとは(2ページ目)

皆さんは「V2H」という最新のスマートハウスの仕様をご存じでしょうか。その実物の建物(オープンハウス)を見学・取材してきましたので、今回の記事でV2Hがどのようなシステムであり、どんな暮らしができるのか詳しくご紹介します。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

前述したオープンハウスでは、V2Hに「グリーンモード」「エコノミーモード」「非常用モード」という3つのモードがあると説明を受けました。ユーザーのニーズに基づき選択できるそうです。この3つのモードを知ることで、V2H住宅での暮らしがみえてくるように思われます。

ユーザーのニーズに合わせ3つのモードを用意

まず、グリーンモードは日照時間帯はPVで発電する電力、夜間は日照時間内にPVの余剰電力を貯めたEVの電力を使い、足りない分を電力会社からの電力で補うスタイル。PVで発電した電力が直接EVと住宅の電力になるわけです。

HEMS

HEMSの画面。太陽光発電システムによる発電、電力会社からの電気の購入、電気自動車からの受電の様子が一目で分かる(クリックすると拡大します)

これは、前述したようなEVを買い物など短い期間しか使わないユーザー向けのモードといえそう。ちなみに、これまで余剰電力は電力会社に売るしかできなかったそうですが、それを可能にしたのがセキスイハイムのシステムの特徴だといいます。

次にエコノミーモードは、昼間はPVの電力で生活し、余った分を電力会社へ売電。さらに朝晩は電力料金が割安な夜間のうちにEVに貯めておいた電気を使うというスタイルです。こちらはEVを通勤用などとして積極的に活用する人に適しているようです。

このモードでは、一般的な住宅(PVが設置されていない住宅)と比べ、光熱費で年間約30万円、クルマの燃料費で同約5万円、合計で同35万円(群馬県の場合)の節約ができると説明していました。

非常用モードは、停電時にEVから家庭内へ電力を供給。日中はPVで発電する電力を使用し、余った電力はEVに充電しておくことで夜間、翌日以降も電気を使えるようにするものです。

ちなみに非常用モードは、停電発生時にユーザー自らが設定する必要があるといいます。これは、例えば地震などで電気ストーブが倒れていた場合、自動で非常用モードになると危険だからだそうです。

とはいえ、設定はパネルで簡単に操作できるので、小さな子どもは別としても誰でも扱えるように思われました。

ところで、今回訪れた分譲地「スマートハイムシティ天良ガーデン」はいわゆる「スマートタウン」という位置づけですが、魅力はそれだけにとどまらず、分譲地としてもしっかりとした開発が行われていました。

将来の資産価値を考慮した質の高い分譲住宅地の事例

分譲住宅地選びのポイントの一つに「緑」があります。要するに植栽のことですが、それはその街区の美観の善し悪しを左右し、資産価値の維持につながります。また、植栽を維持したり、育てることで住民の間につながりが生まれます。

公園

分譲地内に設けられた公園の様子。遊具の設置はもちろん、植栽もしっかりと行われていた。街区は未だ工事中だが、将来的な街区の植栽の様子は公園を見れば想像できるはずだ(クリックすると拡大します)

それにより災害時にお互いに助け合いができる関係が生まれやすくなります。要するに良好なコミュニケーションがある地域には、必ずといっていいほどしっかりとした植栽があるのです。

この分譲地では、「英国チェルシーフラワーショー」という世界最高峰のガーデニングショーで、過去に六度もゴールドメダルを獲得した石原和幸氏が植栽などエクステリアを監修。これを象徴とし、質の高い街づくりを展開していたのが印象的でした。

共用駐車場にはスマートタウンらしくEV充電ステーションがあるほか、公園も配置されていて、これも一般的な分譲住宅地とは異なる点だと感じられました。

このほかオープンハウスでは、例えばセキスイハイムのオリジナル24時間全館空調換気システム「快適エアリー」なども体験可能。モデルハウスでは落ち着いて体験することがなかなかできませんし、リアルサイズの住み心地を確認することも難しいものです。

ちなみに、この快適エアリーはPM2.5などの微粒子を換気の際に捕集する機能があるといいます。その詳しい説明もこのオープンハウスで受けることができるはずです。

V2Hに力を入れているのは、まだセキスイハイムくらいしかありません。最新のスマートハウスに興味のある方、さらに分譲住宅の善し悪しを見極めたい方などにとって非常に参考になる分譲地と思われます。機会があれば見学してみられるといいでしょう。
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