パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

NYスタイルのベーグル専門店 OZO BAGEL(2ページ目)

水天宮にオープンしたニューヨークスタイルのベーグル専門店では、有名店、Ess‐a‐Bagel(エッサベーグル)で修業をした田口玲子さんがベーグルを焼いています。注文を受けてからつくるサンドイッチがおすすめです。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

おいしいベーグルとはなにか

ベーグルが次々焼き上がる

ベーグルが次々焼き上がる

田口さんはご主人の転勤に伴い3年ほどニューヨークで暮らす間に、Ess‐a‐Bagel(エッサベーグル)で修業の機会を得ますが、その前から自他共に認めるベーグル好き。自ら焼き始めたきっかけは、ある時、あまりにもおいしくないベーグルに出合ってがっくりときた経験からだそう。
サンドイッチはこんなふうに包んでくれる

サンドイッチはこんなふうに包んでくれる

しかし、ニューヨークにも、おいしくないベーグルはありました。そのことについてエッサベーグルの師匠はこう言ったそうです。「それは、おいしいベーグルを知らない人が作っているからだよ。ローラー(ベーグル職人)を指導するとき、一番先に教えるのは、おいしいベーグルとはどういうものかということなんだ。君は言える?」「クラストが薄くてパリッとしていて、中がチューイーなベーグル」「そう。君は第一関門は突破しているから、良いローラーになる素質はあるよ」。

田口さんはおいしいべーグルが、しっかりとイメージできていた。それがOZO BAGELとなったんですね。
もっちりと食べ応えがあって、シンプルに旨味を感じるベーグル

もっちりと食べ応えがあって、シンプルに旨味を感じるベーグル

「エッサでの修業は、目から鱗の日々でした。ベーグルはもともと、いろんな味が練り込まれた調理パンではなく食事パンで、合わせるものをもっと自由に選べるということがよくわかったので、今はその楽しみかたを伝えたいですね。ニューヨークのベーグル専門店のようにオーダーを受けてからサンドしようと思ったのも、さまざまな組み合わせをお客さまに試していただきたいと思ったからです」。
いちごバター

いちごバター

冷めたら温め直すことも大切なポイントです。OZO BAGELではベーグルがまだ温かい焼きたての時にしか作ってもらえないサンドイッチがあります。それは「いちごバターサンド」。サンドできない時は、別々に買って家で楽しむのです。
これは食パンのようにトーストするのもおすすめです。半割のプレーンベーグルをトーストしてバターをのせると、絶品。もっちりと重量感があるけれど、サクッと歯切れのよいバタートーストを満喫できます。
ベーグルチップスはプレーンなラスク。そのままでおいしい。

ベーグルチップスはプレーンなラスク。そのままでおいしい。

おいしいベーグルをよく知る田口さんのおすすめを試す中で再発見したのは、べーグルは焼きたてでもすぐサンドイッチにできるということ。ボリュームたっぷりの具材も、目が詰まっていて生地がしっかりした生地だから包容可能。しかもクラストが薄く歯切れがいい。ベーグルならではの醍醐味ですね。

OZO BAGELのイラストと文字は和田誠さん

OZO BAGELのイラストと文字は和田誠さん

OZO BAGEL(オーゾウベーグル)
住所:中央区日本橋箱崎町32-3
営業時間:月~金11:00~18:00 土~15:30 売切れ次第終了
日月祝日定休
Yahoo!地図情報
東京メトロ「水天宮前」徒歩1分


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