株式戦略マル秘レポート/横山利香の「儲かる株価チャートの法則」

株の売り時を決める場合に参考になる法則とは

2015年、株式市場は1万7000円を割り込む場面がある等、乱高下が続く難しい展開となっています。そうした場面を見るにつけ、株はいつ買い、いつ売ればいいのか、と判断に迷う人もいることでしょう。そこで今回は、株の売り時を決める際に参考にできる法則について解説しました。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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売りの法則とは何か?

2015年1月5日の大発会、株取引が始まりました。日経平均株価は2014年12月は年初来高値を更新。「2015年はどのような相場になるのだろう」「まだまだ上がるのかな」等と考えていた投資家も多いことでしょこのよう。

ですが、6日には1万7000円を割り込み、7日には1万6808円の安値まで下落。9日現在、1万7000円台を回復していますが、大発会からまだ数日というのに乱高下が続く非常に難しい相場展開となっています。

そこで今回は、相場環境を考えるポイントの一つである「グランビルの法則」のうちの売りの法則について解説します。

グランビルの法則とは

グランビルの法則とは、米国のチャート分析家ジョゼフ・E・グランビル氏が考案したものです。グランビルの法則は、買いの4パターンと売りの4つ、合計8法則があります。売りの4法則が下記です。

1. 売りシグナル1:移動平均線が上昇後に横ばいか下落になる時、株価が移動平均線を下に突き抜ける

2. 売りシグナル2:移動平均線が下落している時、株価が移動平均線を上に突き抜ける

3. 売りシグナル3:移動平均線が下落している時、株価が移動平均線を上に突き抜けられない


4. 売りシグナル4:移動平均線が上昇している時、株価が移動平均線からかなり離れて上昇する

では、この4法則を参考にしながら、日経平均株価の日足チャートを見てみましょう。

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日経平均株価チャート。四季報オンラインより

株価が12月30日の大納会で5日移動平均線の下に突き抜けており、かつ5日移動平均線も下向きであることがわかります。囲みの部分。ですから、ここ数日、短期的に日経平均株価を見た場合には、目先は売りシグナルの1が発生していたと考えることができます。

とは言え、常に株価の下落が続くわけではなく、いずれは上昇しますので、売りがずっと続くわけではなく、いずれは買いに転換します。その判断を、一つの株価チャートだけで下すことは難しいですから、他のチャートと組み合わせて、足元のトレンドを常に確認していくことが、株式投資で儲けるためには必要になってきます。

まずは日頃から複数の株価チャートを確認する習慣をつけていくことが大切になるでしょう。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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