写真撮影/写真撮影の基礎知識

モノクロ写真は簡単でいて美しい(2ページ目)

モノクロ写真は古い写真と思っていませんか?光と影で構成されるモノトーンの世界はカラー写真とはまた違った趣きがあります。デジカメで簡単に撮れるモノクロ写真にトライしてみませんか?

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

モノクロ写真は光と影を読みながら撮る

モノクロ写真

太陽光が逆光で葉の間から差し込んでくる場面。カラー写真では葉が透かされてところがきれいに写る。


モノクロ写真

上と同じ場面をモノクロ写真で。光と影の部分がはっきりと写し出せた。モノクロ写真では光と影の強弱を読みながら撮るのがコツ。


カラー写真を撮るように色を意識した目線で撮ると失敗するということは、モノクロ写真を撮るときは別の意識を持たないといけないということです。

カラー写真が色を写すのに対して、モノクロ写真は光の強弱を写して写真にしています。わかりやすく言えば光と影の部分に意識を持って撮るということです。

光と影といきなり言われてもどこを見ればいいのかわかりにくいかもしれません。わかりやすいのは、太陽光が差し込んできて光と影のコントラストが強い場面。光のコントラストが強い部分を一度モノクロ撮影してみるとその理由がより理解できるはずです。

作例では、太陽光が葉の間から差し込む場面を撮影したもの。カラー写真では、光が葉を透かしているところなどがきれいに写っていますが、これをモノクロで撮ると一転明るい部分と影の部分が明確になります。

このような光の強弱がわかりやすいシーンから撮り始めるとモノクロ写真を撮るときのコツがつかみやすいでしょう。モノクロ写真を撮り進めると、カラー写真を撮っていたときとはまた違った撮影の意識が芽生えてきます。

光と影で構成するモノトーンの世界は、シンプルながら美しいもの。これまでカラー写真に慣れてきた目には新鮮に映るかもしれません。

デジタルカメラの設定を変更するだけでモノクロ写真は簡単に試せます。ぜひモノクロ撮影の世界も体験してみてはいかがでしょうか。

モノクロ写真で波の動きを撮った作例を2点あげておきます。

モノクロ写真

波打ち際を撮影。波がせり上がり進んでくる動きの様子を光のトーンをつかんで撮影したもの。

モノクロ写真

太陽光が反射して映し出される海面の波のシルエットを撮ったもの。明るいところと影の部分がはっきりとわかるシーン。





 



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