ネパール/ネパール基本情報

ネパールの通貨・両替

ネパールの通貨はネパールルピーです。日本国内ではネパールルピーへの両替はできません。現地での現金の入手方法についてご紹介します。

うえの ともこ

執筆者:うえの ともこ

ネパールガイド

ネパールの通貨

ネパールの通貨はネパールルピー。NRSと表記されます。紙幣にはこの国らしいエベレストやヤク、アジア象やインドサイがデザインされていて、額に応じてその大きさ、色が異なっています。 最高額紙幣は1000ネパールルピー、以下500、100、50、20、10、5ネパールルピーの7種類の紙幣が主に流通しています。現在は250、25、2、1ネパールルピー紙幣はほとんど見ることがなくなりました。

最小貨幣は1ルピー。ちょっと大きい2ルピーと流通の少ない5、10ルピー貨幣があります。ルピー以下の補助単位パイサ(100パイサ=1ネパールルピー)があり、小数点以下2桁で表示されることもありますが、すでにパイサは流通しておらず、切り捨てまたは切り上げで対応しています。

インドルピー紙幣も流通しており、固定為替で1インドルピー=1.6ネパールルピーとなっています。レストラン、スーパー、ホテル、カジノなど大抵どこでも使えます。しかし1000、500インドルピー紙幣は偽札が多いという理由で受け取りを拒否されますので、100インドルピー以下の小額のインドルピー紙幣が使えるものと考えておいてください。

ネパールのお札はメモ書きや祈祷の朱色が付いてたり、シワシワだったりとあまり状態がよくありません。現金のやり取りで、お釣りとして破れ札が回ってくることがありますが、これは次に受け取ってもらえないこともあるので、受け取りの際には紙幣が破れていないか気をつけて見てください。

ネパールルピーへの両替え

タメル地区にある両替所

両替所の表示。日本円は10円=○ルピー。と書かれています。

銀行、街中の両替所、ホテルのフロントで日本円、米ドル、ユーロのほか主要各国通貨紙幣の両替が可能です。これら通貨は変動為替レートとなっており、一覧表示されています。両替所によっては手数料が有料の場合があります。トラブルが無いように、受け取ったお金はその場で数えて確認してください。ネパールルピーが残って再両替する際はレシートが必要となりますので、念のためレシートの受領も忘れないように。

ホテルでの両替は大抵レートがよくありませんので、不要不急ならなるべく避けたようがよいでしょう。銀行での両替のほうが意外にレートが良いことがありますが、小額ならば大きな差にはなりません。銀行の休日は土曜日。営業時間も限られているので、いつでもすぐにというわけにはいきません。パスポートの提示が求められますので持参しましょう。

外国人が利用するホテル、旅行会社、一部の土産物店では、外貨での支払いを受け付けています。

ネパール中央銀行公式サイトで為替レートが確認できます。
http://www.nrb.org.np/

ATMでキャッシング

カトマンズ市内ATMラウンジ

カトマンズ市内ATMラウンジ

カトマンズ市内を始め、中規模の街ではATMが目立つようになってきました。「PLUS」「Cirrus」と表示のあるところなら国外発行のクレジットカードのキャッシングが利用できます。表示言語は英語ですが、中国語、日本語も選択できる場合もあります。しかし、「24時間」と書いてあっても、電源が入っていない、システム調整中、操作しても無反応などあまり信頼できません。最悪の場合、カードが吸い込まれて出てこないなどの面倒が起ることもあるので、インターホンが付いている所や前の人が使って問題がないかを確認して利用するのがよいと思います。
4ヶ国語表記のATMの操作画面

4ヶ国語表記のATMの操作画面


ATMの銀行によっても異なりますが、ネパール国外で発行されたクレジットカードの利用は、手数料(1回につき400ネパールルピー程度)がかなり高い上に、一日の引き出し限度額(3~4万ネパールルピー程度)が決まっています。そのあたりを考えながら利用しましょう。

クレジットカード

クレジットカード
高額の買い物、支払いをするときにはクレジットカードが便利です。VISAカードが最もメジャーですが、MasterカードやJCBカードが利用できるところもあります。Amexはまだほとんど利用できません。利用店舗によってはクレジットカードの手数料3~4%を負担するようになりますので、事前に確認してください。

最後に、ネパールルピーの海外への持ち出しは原則禁止されています。また国外では両替もできませんので、現金はすべて使い切れるように計画的に両替やATMからの引き出しを行いましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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