スウェーデン/スウェーデン基本情報

スウェーデンのお酒事情(4ページ目)

税金が高いことで有名なスウェーデン。お酒も例外ではありません。値段が高く、 簡単に手に入らないお酒。ちょっと変わったスウェーデンのお酒事情、お酒の買い方、飲み方、ガイドおすすめのお酒を一挙にご紹介します。

サリネン れい子

執筆者:サリネン れい子

スウェーデンガイド

歴史の長いお酒、スナップスとアクアビット

snaps1

特別なスナップスグラスで飲む、スウェーデンのお酒、スナップスには様々な種類があります 写真:Janus Langhorn/imagebank.sweden.se

スウェーデンのお酒を語る時に外せないのが、スナップス(Snaps)。スナップスは、ファンコールやアニスなどの香草で風味付けがされた蒸留酒で、その歴史は1500年代に遡ります。もともとは、薬として用いられたスナップスですが、現在では、夏至祭やクリスマスなどのスウェーデンの重要な行事に欠かせないお酒です。スナップスグラスと呼ばれる小さめのグラスで、歌や乾杯とともに一気に飲み干すのがスウェーデン流。

スカンジナビアの国民的お酒と呼ばれるのが、スナップスの一種であるアクアビット(Akvavit)です。アクアビットは、クミンとデイルの両方、もしくは片方で風味付けがされた蒸留酒で、スナップスの中でも最も多く飲まれています。スナップスは、小瓶で様々な味が詰め合わせになって売られているので、いろんな味を試したい人にはぴったりです。

アブソルート・ウオッカに代表されるスウェーデンのウオッカ

Svenskavodka

有名な「アブソルート・ウオッカ」はいろんな種類があります

1970年代に「最もクリアな味の蒸留酒」として売り出され、洗練されたボトルのデザインとともに世界に名が知れ渡った「アブソルート・ウオッカ(Absolut Vodka)」は、有名なスウェーデンのお酒です。この他にも、「スヴェンスカ・ウオッカ(Svenska vodka)」や「ヴァーンリグ・ウオッカ(Vanlig Vodka)」などスウェーデンのウオッカが複数あります。

スナップスのアルコール濃度が30%から40%と幅があるのに対して、ウオッカは必ず37.5%以上でという違いがあります。現在は、レモンや洋なしなど様々な風味のウオッカがあり、ウオッカは、薫製のサーモンやニシンの酢漬けなどのちょっと塩気のある食べ物とよく合います。

飲み方に歴史を感じるスウェーデンのお酒、プンシュ

punsch1

スウェーデンのちょっと変わったお酒、プンシュ、甘い味です

日常的に飲まれることが減って来たスウェーデンのお酒が、プンシュ(Punsch)です。1700年代にはヨーロッパで盛んに飲まれていたというこのお酒、スウェーデンのプンシュには、アラック、砂糖、水、お茶、レモンが入っています。歴史の長いこのお酒には、もちろん、プンシュ専用の乾杯用の歌もあります。プンシュは温かくしてスウェーデンの伝統料理、アットソッパと一緒に飲んだり、冷たいものをそのままデザートと一緒に飲んだりします。

こちらの記事も合わせてどうぞ>>>スウェーデンの料理

あまり知られていないスウェーデン産ウィスキー

Svenskawhisky

珍しいスウェーデンのマックミラー・ウィスキー 写真:http://mackmyra.se/press/bildbank/pressbilder/

1955年に始まったスウェーデンのウィスキー生産は、いったんすたれてしまったのですが、その後1999年に「マックミラー・スヴェンスカ・ウィスキー(Mackmyra Svensk Whisky)」が製造を開始すると脚光を浴びるようになりました。マックミラーが最初のウィスキーを出したのは2006年。最初の数年は製造量に制限があり、なかなか手に入らないスウェーデンのウィスキーでしたが、現在では、システムボラーゲットでも簡単に手に入ります。スコットランドやアメリカ、日本とはまた少し違ったスウェーデンのウィスキー、オススメです。

クリスマスの飲み物、グロッグ

glogg

クリスマスの時期に飲むスウェーデンのホットワイン、グロッグ 写真:Helena Wahlman/imagebank.sweden.se

スウェーデンでクリスマスの頃になると飲まれるのがグロッグ(Glögg)。中世の時代には飲まれていたという香草などで風味を付けたワインです。グロッグは、温かくして松の実とレーズンと一緒にいただきます。毎年、その年のグロッグが発表されると話題になり、スウェーデンのクリスマスには欠かせない飲み物です。この時期にスウェーデンを訪れたら、ぜひお試しください。

 
スウェーデンのちょっと変わったお酒たち、スウェーデン料理と一緒にぜひ楽しんでください。

【関連記事】
スウェーデンの素敵なカフェ文化、フィーカ

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます