絵本/絵本関連情報

おうちで七夕を楽しもう『たなばたさまきららきらら』

皆さんのお宅では七夕飾りをしますか? クリスマスのような華やかさはないけれど、家族そろって美しい夏の夜空を眺めお願い事をする行事は夏の風物詩として大切にしたいですね。そんな時におすすめの七夕絵本をご紹介します。

執筆者:大橋 悦子

星祭りの楽しさを詰め込んだ絵本『たなばたさま きららきらら』

皆さんのおうちでは七夕飾りをなさいますか? 七夕は五節句(※)の1つで大切な季節の行事でしたが、今ではご家庭で笹飾りを見かけることがめっきり少なくなりましたね。そこで、今年はおうちで楽しい七夕まつりをなさってみてはいかがでしょう。「でも、何をどうすればいいのかわからない……」という方も、絵本『たなばたさま きららきらら』を読めば大丈夫。元気いっぱいのおばあちゃんが、七夕祭りの準備や楽しい過ごし方を丁寧に教えてくれます。

七夕のお楽しみは笹飾りだけじゃありません?!

『たなばたさま きららきらら』の表紙画像

天の川が夜空に輝いたら、みんなの願いもお星さまに届くかしら……

七夕さまに欠かせないものと言えばもちろん笹飾りです。この絵本でも、おばあちゃんがまず笹飾りの由来を語り、みんなで墨をすって短冊にお願い事をしたためます。おばあちゃんによれば、短冊には欲しいものを書くのではなく「何かができるように」とか「こうなりたい」ということをお願いするのだそうです。とても素敵な考え方ですね。

輪つなぎや網飾り・あみちょうちんなど、七夕ならではの飾り作りも楽しい図入りで丁寧に紹介されますから、「昔やったけど、どうやって作るんだったかな?」という方も心配はいりません。

七夕には欠かせないものの1つスイカの画像

スイカは、七夕には欠かせないもの(?)のひとつですね

絵本の中で綺麗な笹飾りが出来上がっていくのを見るだけでも楽しいのですが、七夕のお楽しみはそれだけではありません。笹飾りが完成したらお風呂に入り、身体を清めたその後は……浴衣に着替えます! そして輝く天の川を見ながら、スイカやそうめんをみんなで食べるのです。

クリスマスや桃の節句・端午の節句のような華やかさはないけれど、それぞれのおうちで家族そろって美しい夏の夜空を眺め、織姫と彦星の伝説に想いをはせる七夕まつりは、夏の風物詩の1つとして大切にしたい行事です。

絵本らしく楽しく、昔から受け継がれてきたままの七夕まつりを味わえるこの作品は、織姫と彦星の逢瀬のように年に1度は読み返していきたい作品です。


【書籍DATA】
長野ヒデ子:作
価格:1080円
出版社:世界文化社
推奨年齢:4歳くらいから
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※五節句とは、人日(1月7日/別名七草の節句)・上巳(3月3日/別名桃の節句)・端午(5月5日)・七夕(7月7日)・重陽(9月9日/別名菊の節句)の5つの節句のこと。中国から伝わり、現在では季節を楽しむ行事として定着しています。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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