デジタル一眼カメラ/デジタル一眼カメラレビュー

ニコンのお買い得入門モデル 『D3300』&『D610』

デジタルカメラ業界で、APS-Cサイズとフルサイズで積極的な展開をするニコンには世界戦略モデルが存在します。新規ユーザー獲得を狙って作られた、ハイコスパモデルはライバルと比較して高性能、多機能、低価格と三拍子揃った優等生。これが狙い目!

ゴン 川野

執筆者:ゴン 川野

デジタルカメラガイド

重さ約460gの小型軽量モデルの決定版!

説明用画像

ニコン『D3300』18-55 VRII レンズキット


ニコン『D3300』は質実剛健、軽さより耐久性重視という同社の路線の中では、異常とも思えるほど軽量なモデルです。電池込みの重さが約460g。同じAPS-Cサイズの『D7100』は何と約765gもあるんです。もちろんセンサーサイズと画素数はほぼ同じ、厳密に言えば画素数は『D3300』の方が少し多いくらいです。軽量化の秘密はカーボンコンポジットを使ったモノコックボディの採用です。帝人が開発したSereeboと呼ばれる炭素繊維複合素材を使っています。モノコックボディはF1や航空機にも使われる強度を保ちながら軽量化できる構造です。同価格帯のライバルはキヤノン『EOS Kiss X7』になります。センサーサイズはニコンの方が大きくて有効画素数も本機の2416万画素に比べ『X7』は1800万画素。重さは『X7』は370gと軽いのですが、撮影枚数が380枚、『D3300』は700枚です。『X7』に予備のバッテリーを1個追加すると重さ406gでほぼ同等です。このように『D3300』はライバルにひけを取らない実力機なのです。

ここで説明しておきますが、ニコンのDXフォーマットとはAPS-Cサイズの意味で、FXフォーマットが35mmフルサイズのことです。DX用とFX用のレンズには互換性があり、FXのボディにDXレンズを付けると自動的にセンサーサイズがDXフォーマットに切り替わります。キヤノンの場合はこうはいきません。『D3300』には軽量化されたレンズキット用ズームレンズ『AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II』があります。一眼レフ用としては珍しい沈胴タイプで重さ約195gを実現。最短撮影距離はズーム全域で0.28mとなります。これがまたなかなか優秀なレンズです。

説明用画像

沈胴式レンズは収納時は全長が短く、撮影時は伸ばして使う


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