男のこだわりグッズ/文房具・小道具

あらゆる筆記条件に対応できるフレキシブルなペン

カスタマイズできる筆記具というと、多色多機能のペンの組み合わせを選ぶタイプが多いのですが、オートの「リバティ」は、好きな軸、好きなリフィルを組み合わせて購入するタイプ。その組み合わせは、最大1980通り。しかも、他社のリフィルも使えるから、本当の意味での自分だけの1本になります。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

1980通りの組み合わせから選べる「リバティ」

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オート「リバティ 太軸 ブラウン」軸は735円、リフィルは315円

お気に入りの筆記具というのは、人それぞれどころか、ガイド納富ひとりの中でも、様々な条件によって色々と思いつくので、数本に絞ることさえ難しいものです。今、10本挙げろと言われたら、即座に20本以上用意できるくらいです。ただ、最も汎用性が高い筆記具を挙げろと言われたら、すぐに思い当たる、大好きな筆記具があります。それが、今回紹介する、オートの「リバティ」です。
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ラバーのグリップが大袈裟過ぎず、さりげなく滑り止めになる。ペン先の見通しが良い構造で、細かい文字も楽に書ける。

単に、文房具屋さんに行って、「オートのリバティを下さい」と言って手に入るのは、キャップ式の水性ボールペンです。軸は、細めのものと太めのものの2種類。カラーバリエーションも豊富(軸の種類は全44種類)ですが、ガイド納富のお勧めは、太軸のブラウンかシルバーです。ちょっと高級感さえ感じさせる金属製の太い軸と、しっかりと手に馴染むグリップ、サラサラとインクの出が良い水性ボールペンのリフィル、どれを取っても良い出来なのに、1000円という低価格。
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上から、油性ソフトインク、ゲルインク、水性ボールペン(セラミックチップ)、筆ペンのリフィル。

この時点で、十分に名品なのですが、このリバティの最大の特長は、用意された膨大な種類のリフィルです。油性ソフトインク、水性インク、ゲルインク、筆ペンが、色、太さ違いで45種類用意されているのです。軸が44種類だから、組み合わせは全部で1980通り。これだけフレキシブルな筆記具は珍しいでしょう。リフィルに筆ペンまで入っているというのも嬉しいところです。シックな万年筆を思わせる太軸のキャップを外すと、筆ペンが現れる、というだけでも使ってみたいじゃないですか。

名作「C300」リフィルを使い尽くす

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リフィルはケースに入って、キャップ付きで販売されているので、このリフィルを直接筆記具としても使える。

そして、このリフィルがまた良くできているのです。オートのC300と言えば、水性ボールペンの名作として、古くから有名なリフィルです。その出来の良さに、少し前には、リフィルにキャップとクリップを直接付けたミニボールペンが、無印良品の製品として発売されていたくらいです。セラミックチップによる、その軽いペンの滑りと、引っ掛かりが少ないペン先は、裏写りを気にしないでいいシチュエーションでは最高のパフォーマンスを見せてくれます。また、ジェットストリームほどでは無いけれど、油性インクとしてはとても粘度が低く、滑り過ぎず、しかし滑らかに書ける「油性ソフトインク」のリフィルは、油性ボールペンには珍しいニードルチップのタイプで、細かい文字を的確に書く事が出来ます。
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軸の作りも丁寧。尻軸の奥にはスプリングが入っていて、必要以上の筆圧がペン先にかからない仕掛けも搭載。

ゲルインクのリフィルは発色がとても良いし、筆ペンのリフィルは、細字のみながら、しっかりと筆です。太さも0.5mmから1.0mmまで揃うし、色も、ブルーブラックのような渋い色も用意されていて、使いたい組み合わせが必ず見つかるはずです。ガイド納富は、基本的には、油性ソフトインクの0.7mmの黒を入れて使っています。油性で細かい文字を書く時に、これより書き易い組み合わせはありません(ガイド納富にとっては)。
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上が三菱鉛筆「シグノRT1」のリフィル、下がリバティのリフィル。サイズが同じなので互換性があるのだ。

そして、リバティが本当に凄いのは、この先です。ここで使われているC300系のリフィルは、実は多くの水性ボールペンやゲルインクのリフィルと互換性があるのです。これは、水性インクやゲルインクのリフィルのお手本としてC300があったという事でもありますが、この形状とサイズが、インクの減りが速い水性系のリフィルとして丁度良かったということでもあるのでしょう。また、リフィルの後ろの部分にスプリングが入っていて、これでリフィルを前に押し出しているのですが、これが、実際に書く時にちょうどいいクッションになっていて、筆圧の強弱を吸収してくれます。また、このスプリングのおかげで、多少長さが違うリフィルにも対応するわけです。

ジェットストリームもシグノRT1も使える

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写真では分かりにくいとは思うが、RT1のリフィルが入ったリバティ。ガイド納富は、これを取材でも愛用。

ガイド納富が、普段使いのリバティに入れているのは、三菱鉛筆の「シグノRT1」の0.38mm、ブルーブラックのリフィルです。これが、リバティに入るというのは、ガイド納富にとっては本当に幸せな事で、RT1の発色と書き易さを、人前で使える高級ペンの顔をして使えてしまいます。RT1はノック式ですので、キャップを付け忘れても簡単にはインクが揮発しないのも嬉しいですね。RT1は、色のバリエーションも豊富だし、エッジレスチップの採用で、細いペン先でも紙にペン先のエッジが当たらず、カリカリ言わないのが魅力ですが、それを金属の軸で味わえるのです。ゲルインクではゼブラのサラサのリフィルも入ります。
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ジェットストリームのリフィルを入れる時は、先にジェットストリームに入っているスプリングを差し込んでから、リフィルを入れる。

さらに、三菱鉛筆の「ジェットストリーム」のリフィルも入ってしまいます。とはいえ、これにはコツが必要で、普通に入れると短いので、ジェットストリームに入っているスプリングを先に、リバティの中に入れます。それからリフィルを入れてから、口金を取り付けます。これで、金属太軸のジェットストリームの出来上がり。現在、ジェットストリームの高級路線は、多色・多機能タイプしかないので、この単色だけに全くブレないペン先で、太軸で握りやすいジェットストリームは、他にはない筆記具なのです。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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ガイド納富は、大量のリフィルを使い分ける事が面白いリバティなので、「どや文具ペンケース」に入れて、リフィルを管理している。

ガイド納富は、リバティの様々なリフィルを、ベアハウスの「どや文具ペンケース」に入れて保管しています。このペンケースは、大量の筆記具や文具を収納して、使う時はザラッと出して、中を簡単に確認できて、片づける時も一瞬で収納出来るという、大量のリフィル管理のために作られたようなケース。リフィルを取り替えたい時は、このケースから必要なリフィルを素早く取り出すわけです。ガイド納富の場合、シグノRT1もジェットストリームも、普段から大量に使うので、リフィルはこのケースにまとめて入れてしまっています。あ、実はフリクションボールのリフィルも入るのですが、消しゴムが無いので、あまり意味は無いような気もします。
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「どや文具ペンケース」をとじた所。沢山の筆記具を頻繁に出し入れする場合に重宝するペンケースだ。

例えば、パスポートの申請のような、黒のインクで太めの文字を書きたい場合は、ジェットストリームの1.0を、会議などのメモをとる場合は、RT1の0.38mm、ブルーブラックを、アイディア出しの時は、水性ボールペンの1.0mmを、ギャラリーなどに行く時は、筆ペンのリフィルを、というように、人前で使って失礼にならない軸に、その時々で最適のリフィルを入れて使える、その環境そのものを提供してくれる筆記具なのです。

<関連リンク>
オートの公式サイトはこちら
リバティのページはこちら
リバティの太軸、ブラウンはAmazonで買えます
リバティの太軸、シルバーはAmazonで買えます
ベアハウスの「どや文具ペンケース」(7980円)の詳細はこちらから

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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