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デンタルケア:「歯周病予防と、歯磨き」編(2ページ目)

「デンタルケア」の最終回です。歯周病の症状というのは、実はわかりにくいもの。しかし、いくつかのチェックポイントというものがあるのです。合わせて、歯磨きの仕方、そのポイントもご紹介しています。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

歯磨きの仕方

模型を使って歯磨きの仕方を説明していきます。愛犬の顔や歯の様子などを想像しながら見てくださいね。

口を周りを触られることに慣らす
 
いきなり歯磨きをしたり、やるぞ!と意気込むのは×。愛犬を不安にすることになるので。まずはリラックスした雰囲気の中、口の周りをなんとなく撫でるところから始める。その際、触らせたらおやつを与えるなど、“いいこと”とセットにするとよい。

口の中に指を入れる
 
触られることに慣れたら、指を口の中に入れてみる。肉汁などを指につけてもOK。最初のうちは指を入れたらすぐに出す、というふうに短い時間から。時々唇をめくってみたり、楽しい雰囲気の中で徐々に慣らしていく。

ガーゼで歯の表面をこする
 
口の中を触れるようになったら、次は、指にガーゼを巻いて歯の表面を軽くこすってみる。ガーゼはぬるま湯で湿したり、肉汁や犬用の歯磨きペーストの味をつけてもOK。最初は前歯(切歯)から、少しずつ奥歯のほうへ。

いきなり歯ブラシは使わない
 
ガーゼに慣れたところで歯ブラシへ。しかし、いきなり歯ブラシで磨くのは×。始めは歯ブラシの匂いを嗅がせる、じゃれつくようならそのまま遊ばせてみる、など歯ブラシに慣らすことが大事。歯ブラシを口の中に入れただけでも褒めてあげよう。

歯ブラシを使って前歯から
 
歯ブラシに慣れたようなら、少しずつ歯を磨いてみる。最初は前歯の外側から。この際、歯ブラシを水で濡らしたり、肉汁や犬用の歯磨きペーストを少量つけてみてもOK。

犬歯へ
 
前歯が磨けるようになったなら、犬歯、奥歯……と少しずつ奥のほうも磨けるようにしていく。

奥歯へ
 
上顎の第4前臼歯は歯垢・歯石もつきやすいので、特に念入りに。

口を開けさせる
 
外側が磨けるようになったら、口を少し開けさせて、歯の裏側なども磨けるようにしていく。参考までに、口を開けさせる時には、写真のような指使いで優しく上顎に手をあてがえば、犬も楽に口を開けることができる。

見えなかったところを磨く
 
上顎の第4前臼歯が被ることで隠れていた下顎の第1後臼歯も忘れることなくゴシゴシ。

歯の裏側を磨く
 
次いで、歯の裏側も磨いていく。この際も、磨くのは前歯から。徐々に奥歯のほうも磨けるようにしていく。


次のページでは、歯ブラシの使い方など、さらなるポイントを。
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