株式戦略マル秘レポート/横山利香の「儲かる株価チャートの法則」

日経平均1万5000円割れ!いくらまで値下がりする?

日経平均株価が2014年に入ってから、下落基調を強めています。1万5000円を割り込み、「どこまで下落するのだろう」と不安に思っている人も多いかもしれません。そこで、日経平均株価がどこまで値下がりする可能性があるのか、3つの数字を使って考えてみました。ぜひ投資戦略を立てる際の参考にしてください!

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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日経平均株価の動向は?

日経平均株価は2013年12月30日に、1万6320円の年初来高値をつけました。当時は「日経平均株価は2万円を目指す」等のコメントを見る機会も増えていましたし、2014年からは軽減税率の廃止によってNISA(ニーサ・少額投資非課税制度)も始まりました。更なる株高を期待した人も多くいたかもしれません。

しかし、日経平均株価は2014年以降下落基調を余儀なくされており、現在は1万5000円を割り込む展開が続いています。昨年末に「日経平均1万5000円超!どこまで上がるの?」の記事で日経平均株価の高値目標をチャートを使ってテクニカル分析を行いました。結果的に高値を更新した後は下落に転じたわけですから、あの時にお伝えした売買戦略で取引していれば、損失を被っている確率は低いのではないでしょうか。

ただ、私達は欲に負けてしまい、株価が上昇した時に「まだまだ上がるのか。早く買わないと!」等とどうしても思ってしまいがちです。株に限らず、投資は結局自分との戦いでしかないのかもしれませんね。日々努力が大切です。

ちょっと横道にそれてしまいましたが、日経平均株価が1万5000円を割り込んだ現状、「今後どこまで下落するのか」、そして「今後の展開はどうなるのか」が気になる投資家も多いことでしょう。

そこで、日経平均株価の今後の動向を株価チャートで分析してみたいと思います。

日経平均株価の現状把握

まずは日経平均株価の2013年2月からの株価チャートを見てみましょう。右端につけた丸印が、12月30日の高値1万6320円です。左側につけた丸印が、昨年5月につけた高値1万5942円、そして、真ん中につけた丸印が5月以降につけた安値1万2415円です。

画像

日経平均株価

 

株価チャートをただ見ているだけでは、「どこまで下がるのだろうか?」「この先どうなるのだろうか?」等と不安になるだけです。そういう場合は、自分で株式投資で必須の3つの数字を使って、価格の見通しを立ててみましょう。

株式投資で必須3つの数字

株式投資で必須の3つの数字は「3分の1、2分の1、3分の2」です。

この数字を株価の計算の目処に使います。例えば株価が下落した場合、その下げ幅に対して株価がどの程度戻るのかを計算する時に3つの数字を使います。もちろん、株価が上昇した場合は、どの程度押すのかを計算する時に使えます。

具体的に、日経平均株価で考えてみましょう。日経平均株価では現在、下落に転じており、どの程度まで下落するのか気になります。

実際に計算してみよう

この場合、高値の1万6320円から安値の1万2415円までの下げ幅は3905円です。こ3905円に3つの数字を掛けます。そして、基点となる安値もしくは高値を計算するのです。

今回は下がる価格を求めているので基点となるのは高値です。反対に、上がる価格を求める場合は基点は安値になります。

  1. 1万6320-(3905×3分の1)=1万5019円
  2. 1万6320-(3905×2分の1)=1万4368円
  3. 1万6320-(3905×3分の2)=1万3717円

反対の上がる場合の計算の仕方については、「みずほ株はいくらまで上昇?株価を予測する3つの数字」の記事を参考にしてください。

いくらまで下がるのか目安となる数字については、簡単に3パターンはじき出されましたね。現状、すでに3分の1の価格を下回っていますので、残された数字は2つだけです。ただ、どの数字まで下がるのかは正直わかりません。

しかし、まったくわからずにいるよりは、とりあえず下げる目安がわかれば、どう下落相場に対処していくのか心の準備もできます。

くよくよ悩んでも株式市場が下げ止まるわけではありません。ですが、何もしないで悩むよりはましです。日経平均株価に限らず個別銘柄でも、株価を考える際にはぜひ3つの数字を使ってみて下さいね!

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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