シングル・DINKS向けマンション/シングルのマンション購入

購入予算は年収で決めちゃダメ!/後編(3ページ目)

「購入予算は年収で決めちゃダメ!/前編」に続き、後編ではA子さんの場合で自分予算を試算します。税込年収500万円のA子さんは、無理なく3000万円のマンションを購入できるでしょうか。アプローチは「自分予算プランニング」。答えは、この後編をご覧ください。年収だけで試算しない「自分予算(R)」についてお伝えします。

大石 泉

執筆者:大石 泉

シングルのマンション購入ガイド


3.「自分予算」試算にあたっての留意事項

balkoni

自分らしい暮らしのために、自分らしいお金のふやし方をセレクトしよう

今回は、「自分予算」の考え方をお伝えすることが目的のため、計算をわかりやすくしました。すなわち、収入も支出も預貯金も「減らない」「増えない」との前提で試算しています。ですが、実際はそうではないケースがほとんどです。

ガイドのようなファイナンシャル・プランナーは、相談者の将来のお金の動きを試算する際は、費目に応じて増減を考慮し、キャッシュフロー表という形式で提示しています。キャッシュフロー表は、冒頭にお話しした、家計の4要素「収入・支出・収支・預貯金等」のお金の動きと住宅購入、結婚、退職などライフイベントを時系列に並べたもので、一生涯のお金の過不足を見たり、貯め時や使い時、頑張り時を確認したり、することができる優れものです。ガイド大石は、マンション購入適齢期なども、キャッシュフロー表で把握しています。

キャッシュフロー表を作成するにあたっての鉄則は、前編でもお伝えした「収入は少なめに、支出は多めに」です。「自分予算」を試算するにあたって、「将来の支出はもっと増えそう」という状況であれば、現在の支出額にとらわれず、自分が納得できる金額を見積もって計算してください。「自分予算」の考え方は、ガイド著書「“自分らしさ”をかなえる!女性のためのマンション選びとお金の本」の中でも、詳しくお伝えしています。中長期の視点で自分と自分のお金とに向き合うことの大切さを知ってくださると嬉しいです。

書籍の中でも触れましたが、「増えない、減らない」計算においてリスクがあるのは、修繕積立金等のマンションの独特のランニングコストです。修繕積立金は将来の大規模修繕等に備えた積立金ですが、多くのマンションの場合、定期的に増額が予定されています。長期修繕計画や修繕積立金の増額予定は、長期修繕計画書を見れば、当初の予定を把握できます。購入前の予算プランニングの際に確認し、修繕積立金等のランニングコストが上昇しても、家計から無理なく支払えるかどうか、その時のライフスタイルや家計収支の状況を考慮して、試算することがポイントです。

4.ちりも積もれば宝となる!

「自分予算」の試算は計算しておしまい、ではありません。A子さんのケースも「4800万円もあると思ったら、実際は3000万円のマンション購入も厳しそう」という結果となりました。ですがこれは、ある条件の元で試算した結果に過ぎません。

「2.住宅ローンの選択等で、大きく異なる購入価格」にて、住宅にかけられる予算をふやすための対応策をご紹介しましたが、(6)(7)(8)の家計と向き合うマネープランニングについては、マンション購入の有無や時期に関わらず、将来の自分らしい豊かな暮らしの軍資金を確保するためにも、今すぐ取り組んで欲しい作戦です。

ぜひ、「1.「自分予算」A子さんの場合」の項の後半でお話しした、毎月の1万円、2万円が一生涯で考えると、200万円、300万円ものお金になるという点を意識してください。「ちりも積もれば山となる」と言いますが、目の前の小さなお金も、積もり積もると宝の山です。毎月の支出を2万円減額できれば、20年間では480万円、30年間では720万円です。そうなると、「自分予算」の生涯支出の試算時に見込んだ、老後資金の準備額の3割に相当します。外食費、交際費、通信費、雑誌代、化粧品、洋服、靴、鞄など、日々の家計支出の中で、将来の自分らしい暮らしを支える軍資金に変身するものを見つけてください。

支出を減らして貯める、貯まったお金に働いてもらう。自分らしさを大切に、自分の個性にあった方法で豊かな暮らしのための軍資金をふやしてください。

5.トライして欲しい、「自分予算」のPDCA

「自分予算」は、将来の暮らし方、働き方、生き方を自分らしくプランニングし(Plan)、まずは、自分で計算します(Do)。数字が出れば、なぜ、この金額になるのか。住宅にかけられるお金をふやすにはどうすればよいか。収入を毎月3万円増やそうか、衝動買いをやめて毎月の支出を2万円減らそうか、などと自分なりにチェック(Check)します。試算しては振り返り、再試算しては振り返りの繰り返しですが、自分の人生と自分のお金のことなので、納得できるまで何度繰り返しても、誰に気兼ねすることもありません。そして、納得できる「自分予算」とマンションに巡り会えれば、アクション(Action)、自信をもってマンション購入です。

※「自分予算」は、株式会社NIE.Eカレッジの登録商標です。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます