保育士試験の実技、造形表現の描き方・練習方法
保育士試験の実技、造形表現で深い印象を与えるには?
<目次>
こどものさまざまな表情に着目しよう
にぎやかに逃げ回る子、追いかける子、それぞれが違う方向を向き、異なる表情をしています。風になびく髪も、スピード感が出ていますね。
保育者に服を脱がせてもらうとき、たしかにこんな顔になったりします。
寝顔にも、さまざまな向き・表情がありますよね。3人のこどもを描く場合、仰向け・横向き・うつ伏せと、異なる体勢を描くと良いと思います。
「どうやるの~?」「こうやるんだよ!」「せんせい、やってー!」と、こどもたちのかわいい声が聞こえてくるようですね!
「やったー!1等賞!」の笑顔と、2番目のこどもでは、たしかに表情は異なりますね。
さまざまな関節の動きに着目しよう
■関節表現のあるなしの違い この絵では、ひじ・ひざの関節がなく、直線になっているため、ボールを投げる・キャッチする・追いかける等の躍動感が感じられないですね。ひとつ前の『ボールあそび』と比較すると、こちらはひじ・ひざ・手首・足首の関節が描かれています。また、全員がちがう動き・表情をしていて、にぎやかで活発な遊びの瞬間をとらえた表現になっています。
背景による印象のちがいに着目しよう
■描きこまれる背景の割合による違い 白線・万国旗・紅白ぼうしなどのアイテムから、運動会であることは伝わってきますが、少し寂しい感じがします。国旗に加え、背景に花壇・草花やポールを描き加えたり、白線を直線でなくカーブでをつけていることからで、絵に奥行きが出ました。ひとつ前の『うんどうかい』と比較しても、とてもにぎやかで活発な運動会の様子が伝わってきますね! また、上の作品はスタートの場面ですが、こちらはゴールの場面を描いたことで、こどものいきいきとした表情をとらえることができて、見る人も楽しくなる作品に仕上がっています。
■背景に使う色による印象の違い 外であることは伝わってきますが、中央の3分の1くらいがねずみいろのフェンスだと、すこしさびしい感じがしますね。
背景はフェンスではなく、れんが造りの花壇や草花にして、着色もたくさんの色を混ぜて、しっかりと塗られています。とてもあたたかみのある、やさしい雰囲気の絵になりました。このように、背景は屋外の場合と室内の場合で、あらかじめ考えておくとよいですね。カラフルな花壇は背景に適していると思います。
保育のシーンを捉えた作品の紹介
絵本読み聞かせ、砂場あそび、春のお散歩、お誕生会といった保育の様々な場面を描いた作品を保育の様々な場面を描いた作品を紹介します。表情の描き分けや関節の表現、背景に着目してください。 保育士試験実技の造形表現の問題では、保育士〇名・こども〇名という条件が指定されます。また、お年寄りという出題も過去にありました。さまざまな年齢性別の人物について、動き・向き・表情をそれぞれ描けるようにしておきましょう。また、それぞれの人物について、服装や髪形、室内・屋外の背景などは、どんな条件が出題されても共通して使えます。あらかじめ決めてしまい、すぐに描けるようにしておくと、かなり時間短縮ができると思います。【保育士試験実技の造形表現のポイント】
- 年齢別・性別の人物の動き・向き・表情を描きわける
- 共通して使える服装・髪型、室内・屋外の背景を予め決めておき、時短する
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