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「特撮カメラ」で特撮画像を撮影してみよう(2ページ目)

学研の大人の科学マガジンの新刊に「特撮カメラ」なるものが発売されました。特撮ヒーロー番組で育った世代や特撮マニアには気になるグッズではないでしょうか。特撮世代のガイドが「特撮カメラ」を早速試してみました。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

マクロ撮影、パンフォーカス映像を活かせるカメラ


特撮カメラ

撮影の状況。「特撮カメラ」を三脚につけパソコンにつないで撮影する。


特撮カメラ

今回の撮影では、被写体となる人形からレンズまでの距離はわずか数センチ。0.1ミリからピント合わせが可能なので、小さいミニチュアを使った撮影が可能に。

「特撮カメラ」のスペックを簡単に記しておきます。画素数は200万画素のCMOSセンサーを使用。画角は55度、これは35ミリ相当に換算すると45ミリ程度になるでしょうか。

そして、特筆すべきスペックは、最短撮影距離が約0.1ミリ。レンズの前に置いたもののほとんどにピント合わせが可能です。

特撮といえば、ミニチュア等を使って撮影されることが多いのですが、小さい被写体にピントが合わせられるようにマクロ撮影が最大限活かせるようになっているわけです。

そして、レンズから8センチ程度の距離を取りピント合わせをすると、パンフォーカスと呼ばれる奥行きまでピントの合った画像で撮影が可能になります。

このマクロ撮影とパンフォーカスのふたつが特撮撮影をするのに必要な要素。言い換えれば、このふたつが「特撮カメラ」の大きな特徴と言えます。

では、実際にミニチュアを使って撮影をしてみます。

特撮カメラ

背後から巨大なカブト虫が迫ってくるシーン。効果音があればよりリアルな映像になりそう。


特撮カメラ

そして、人物のすぐ背後まで迫るカブト虫。ここまで大きくカブト虫の顔の部分が見えると迫力が倍増。

ここでは、高さ1センチ程度の人形とカブト虫を使い撮影。手前に人形を置き、背後からカブト虫が迫ってくるという設定。人形とカブト虫の大きさの比率から見ると、人間に巨大なカブト虫が襲ってくるという雰囲気に見える部分を利用してみました。

画像を見るとそれなりに迫力を持ったシーンになっています。コマ撮りで撮影して編集ではコマ送り映像に仕上げました。

この撮影で難しいと感じたのは、ピント合わせの部分。被写体の位置が動けば、それに伴いピント合わせをしなければなりません。微妙なピント合わせが必要になる場合はより難しさが増すかもしれません。

背景の使い方やパンフォーカスの奥行きの広さの利用の仕方により、独特な映像や写真が撮影できます。動画カメラですが、画像のワンシーンをキャプチャ撮影して写真撮影に使うという手法も。

本格的なカメラとは言えませんが、手軽に昔あこがれた特撮ヒーロー番組を自分で撮影してみるというのもおもしろそうです。

 


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