マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

ひとり家族に向く間取り(2ページ目)

ひとり家族の間取りの典型は「ワンルーム」だと思われているようです。しかし、住みやすさはというといかがなものでしょうか。今回は、一人家族の暮らしに必要な広さ、部屋数、設備について考えます。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

 ひとり家族にはワンルームより1LDKが向いている

私はひとり暮らしが随分長かったので、逃げ場の必要性は痛いほど分かります。とはいえ、私は広さより近さを優先したため、もうひとつのスペースの確保は予算の面で難しく、苦肉の策として、ちょっと広めのバルコニーをもうひとつのスペースとして活用していました。

大小の樹木の鉢と小さなテーブル、椅子を置き、屋外リビングとして、ささやかな気分転換を図っていたのです。そうしたことから、もし余裕があればら、ひとり家族の間取りは1LDKあれば良いと思います。

寝室とは別に、くつろげるリビング・ダイニングがあり、好きな音楽や見たい映画を楽しむことができれば、休日のたびに気群転換の外出をすることなしに、我が家でストレス解消が可能になるでしょう。

ついでにやり残した仕事をするためのパソコンスペースが確保できればいうことなし! です。
 

どこか1か所水回りに贅沢しましょう

そして、更にもうひとつわがままが言えるとしたら、水回りのどこか1か所にゆとりを持たせることをお勧めします。すべてを贅沢にできるわけではありませんので、料理好きならキッチン、お風呂好きなら浴槽、美容に関心があるのなら洗面室といった具合に。

快適に暮らせるかどうかの鍵を握っているのは、実は案外水回りなのです。どこかひとつをオプション対応(新築の場合)やリフォーム(中古の場合)などで充実させてみてはいかがでしょうか。

水回りが充実していると、格段に暮らしやすくなるため、我が家にいる時間が長くなります。すると、整理整頓やお掃除なども行き届くので、ますます家にいることが好きになり、自宅への愛着が増していきます。

また、私生活が充実すると、仕事生活も趣味生活もそして恋愛生活も充実してきて、良いこと尽くめなのです。

最近の新築のマンションは、浴槽が大きめのサイズになったり、腰かけ付きの洗面台が登場したり、水回りのゆとりに力をいれたものを見かけるようになりました。ひとり家族にはうれしい傾向です。

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