自由研究で人とかぶらない、面白いテーマを探す秘訣とは?
自由研究として気になるキーワードがあれば、小さなことでも必ずメモを。面白いテーマを選ぶ秘訣とは?
「自由研究とは?進め方・やり方を押さえ子供の本質的学力を伸ばす」では、自分のなぞや疑問を解き明かしていくのが自由研究だとお話しました。しかし、急に疑問点を聞かれても、分からないことは案外多いもの。「恐竜の歯と食べ物とウンチの関係について調べよう!」などと具体的ななぞを胸に秘めている子は少なく、大多数は、なかば無理矢理テーマを見つけているのです。
さて、そんな風に具体的ななぞが見つからないときには、テーマを決める前に、子どもが気になるキーワードを引き出してみるのがおすすめです。
これからお話するのは、子どもの興味や関心のあることは何かを知るための作業。これだ! と思うキーワードを見つけたら、忘れないようしっかりメモをしておきましょう。
「電車」「お菓子」など一単語でかまいませんが、「滑らない靴のヒミツ」「逆上がりのコツ」など、ある程度テーマに近いものが見つかれば、そのまま書き留めてください。
自由研究を面白いテーマにするには、子供の関心をリサーチ
- 生活・授業の中での疑問や好きなことを思い出す
「くせって何だろう?」「空気って何?」など、普段の生活や授業の中で、あれ?と思ったことや分からなかったことが思い出せれば、しめたもの。また、「クワガタムシ」や「チョコレート」のように、好きで好きでたまらないものがあれば、もちろんそれでも結構です。
- 新聞・テレビの話題に注目する
よく耳にするけれど明確になっていない事柄があれば、この機会に調べてみるのもいいでしょう。この段階では、「環境問題」「世界遺産」など、大まかなことばであってもかまいません。
- 百科事典をひく
十数冊ある百科事典から、なんとなく手に取った巻の、なんとなく気になったことばを拾ってみましょう。思わぬ発見や出会いがあるかもしれません。
- 図書館へ行く
図書館では、本を内容ごとに分類して並べてありますよね。また、同じ「ネコ」であっても、「生き物としてのネコ」「ペットとしてのネコ」「ネコという文字について」「ネコの出てくる物語」など、様々な切り口があることに気付かされます。本の背を見ながら、図書館の端から端までうろうろすることで、気になるものがきっと見つかるはずです。
自由研究の面白いテーマ選びは、そのキーワードを見てわくわくするか
いくつかのキーワードが見つかったら、一旦チェックしてみましょう。チェック項目は1つだけ。「そのキーワードを見てわくわくするか」です。わくわくするだけでなく、面白そうだな、好きだな、ちょっと調べてみたいなと感じられればOK! でも、もし楽そうだなあと思って書いたものだったり、「これが自由研究っぽいから」という先入観で選んだものであったりしたら、そのことばには線を引いて消してしまいましょう。
自由研究を成功させるポイントは、子供が楽しいと思うこと
自由研究の人とかぶらない、面白いテーマを探そう
キーワードを見つけ、テーマを決めて、調べて、考えて、まとめて……。
これから子どもたちは、レポートが完成するまでそのテーマに向き合い続けることになります。今選んだキーワードは、これからより具体的なテーマに絞り込んでいくのに、とても大切なことばです。
自分がわくわくできないテーマで、最後までやる気を持続させ、レポートを完成させるのはかなり難しいこと。また、自由研究は、最終的に他の人に見てもらうという前提でするものです。みんなに楽しく読んでもらうためには、子どもたち自身が楽しんで書くのが一番です。
わくわくするたくさんのキーワードを、お子さんと一緒に見つけてみてください!
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