金魚/はじめての金魚の飼育

8つのアイテムで快適な金魚生活

金魚の飼育に必要なもの。水槽、ろ過器、照明の基本3点セットを除いた、最低限必要なアイテムを、それぞれを掘り下げての解説。また病気の予防に効果的な、金魚の管理方での必須アイテムについても言及している。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

金魚の飼育に必要なアイテム

金魚の飼育に必要な3つのアイテムの記事の中で、水槽、ろ過器、照明の3点セットがあれば、取り敢えず金魚が飼えると説明。では、その他にどんなアイテムが必要になるのか? 最低限必要なのが、以下の8つのアイテム。金魚飼育に最適なものをそれぞれに解説。
  • 砂利
  • 水温計
  • ヒーター
  • サーモスタット
  • 水換え用のホース
  • バケツ
  • スポンジ
  • 塩素中和剤

砂利は、水質管理の要

砂利は水質を維持する上で、とても重要な役目を担っている。見た目に自然な雰囲気を演出することも目的の1つだが、それ以上に水を綺麗にするバクテリアの住処としての役割が大きい。バクテリアは水中のいたる所に存在しているが、目に見えない細かな凸凹した場所を好むため、敷かれた砂利が絶好の棲みかとなる。

さて、以前面白いレポートを読んだことがある。砂利を敷いた水槽と何も入れない水槽に、同サイズの金魚を同数いれ、同じように管理をした。結果、何も入れていない水槽よりも、砂利を入れた水槽の方が、効率よくアンモニア、亜硝酸(水質悪化の指標)が減少するのがデーターから読み取れた。つまり、砂利に定着したバクテリアが、水を綺麗にするのに貢献してくれたということだ。砂利を敷いた水槽の方が水が落ちつくことは、経験的に知っている方も多いだろう。

しかし、砂利には水質に影響(金魚にとって不適切な)を与えてしまうものもある。金魚は中性から弱アルカリ性の水質を好むので、極端に酸性やアルカリ性に傾けてしまうものは不適切だ。購入前に販売店で、使用目的を告げてから選択すると良いだろう。以下に金魚の飼育によく利用される、代表的な砂利を数点あげてみた。

大磯砂

大磯砂

大磯砂
フィリピンなどで採取される、海産の砂利。以前は神奈川県の大磯海岸で採取されていたため、見た目がにているフィリピン産の砂利が大磯の名前で販売されてれる。少量の貝殻やサンゴ片が含まれ、水質を弱アルカリ性に保つ。

 

五色砂

五色砂

五色砂
角の丸い、複数の色彩が美しい砂利で、古くから金魚の飼育に用いられてきた。水質への影響はないが、バクテリアの繁殖は余り見込めず、観賞価値を重視した選択。

 

パールサンド

パールサンド

パールサンド
白っぽい人工の砂利で、金魚の赤が映え鑑賞価値が高い。使用初期に水質を酸性に傾けるので、セット初期には注意が必要。

 

Note!

ベアタンクと呼ばれる、砂利を敷かない管理方法もある。大量に餌を与える場合など、排泄物や残餌で極端に水質を悪化させてしまう際に多くとられる管理法。この場合、バクテリアに拠る分解よりも、水換えで汚れを取り除くことをメインにしている。一般的には、砂利を敷く管理方法がお勧め。

 

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