株・株式投資

中国で利益の7割を稼ぐニホンフラッシュ(7820)に注目

ニホンフラッシュ(7820)はマンション向け内装ドアで国内首位。中国部門が売上の50.9%、セグメント利益の71.6%を占めており、日本の企業としては珍しく利益の半分以上を中国で稼ぐ企業です。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

  • Comment Page Icon

中国で利益の7割を稼ぐニホンフラッシュ(7820)に注目!

中国で利益の7割を稼ぐニホンフラッシュ(7820)に注目!

中国で利益の7割を稼ぐニホンフラッシュ(7820)に注目!

最近の中国経済は最盛期に比べると低調ですが、それでも2012年第4四半期のGDP成長率は7.8%の成長を遂げており、日本や米国などの先進国に比べれば非常に高い成長率となっています。この中国経済の成長の恩恵をストレートに受ける企業があれば注目したいところです(残念ながら日本の上場企業には非常に少ないのですが)。

そこで注目したいのがニホンフラッシュ(7820)です。同社はマンション向け内装ドアで国内首位。2013年3月期第1-3四半期の業績をみると、中国部門が売上の50.9%、セグメント利益の71.6%を占めており、日本の企業としては珍しく利益の半分以上を中国で稼ぐ企業です。

中国の不動産と聞くと、「バブルは大丈夫?」と思ってしまうかもしれませんが、マンション市場が主力を占める中国の住宅市場は内陸部を中心に堅調に成長しています。中国ではまだまだ住居用の家を持っていない人たちがたくさんいるからです。そして、中国政府は保障房といわれる低所得者向けの経済住宅を大量に建設して供給する政策を推し進めており、今後も内陸部を中心に高い成長が見込まれています。さらに、これまではスケルトンで販売されて、内装は自分たちで行うのが中国のマンションの主流だったのですが中国政府の内装付き住宅の推進により、同社の主力製品である室内ドア等、内装部材に対する需要は堅調です。

中国の不動産市況の成長をバネに躍進が期待できる

実際のところ、同社の中国部門の業績は急拡大中です。2013年3月期第1-3四半期の国別の業績詳細を見てみると、日本部門は売上が前年同期比2.6%増の43億500万円、セグメント利益は419.4%増の3億5700万円と利益の回復はみられるものの売上は伸びていません。一方で中国部門は売上げが151.6%増の44億5500万円、セグメント利益が238.5%増の8億9900万円と売上、利益共に急増しています。

同社はこの需要の急拡大に合わせ、江西省宜春市に既存の2工場を合わせた生産能力を持つ中国国内で3ヶ所目となる製造子会社を設立し、早期の操業開始に向けて準備を行っているところで、今後も高い業績成長が期待できるところです。

ちなみに2013年3月期は売上が33.0%増の121億円、経常利益が123.6%増の17億円、純利益が116.2%増の12億円を予想しており、これが達成されれば予想PERは18.4倍(株価3865円で計算)。3月決算を迎え、来期の成長に視点が移ってくれば、株価にはまだ上昇余地があると思います。

参考:日本株通信

※記載されている情報は、正確かつ信頼しうると判断した情報源から入手しておりますが、その正確性または完全性を保証したものではありません。予告無く変更される場合があります。また、資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます