子育て/子育てに役立つ最新心理学

食べない子を食べる気にさせるママのひと工夫(3ページ目)

食べない子に食への興味を持ってもらうのって本当に大変ですよね。そんな時、ついママはイライラしてしまいがちですが、実はママのイライラ顔は、逆に子ども達の食への抵抗感を引き上げてしまうということが分かりました。ママの表情と子どもの食欲の関係を、フランスの大学の研究結果とともにご紹介したいと思います。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

 子どもの食欲と脳の関係

この結果について研究者達は、女性の表情を目で見たことが刺激となり、子どもの心に女性と同じ感情が引き起こされたのではないか、さらには、5歳の子ども達は、まだ前頭前皮質(脳の前頭葉の一部)が成長途中であるために、この傾向が大人よりも、8歳の子よりも強かったのではと言っています。

この研究では、実際の食事シーンではなく、写真を用いたという点ではリアル感に欠けますが、逆に見れば、写真上の表情で、これだけ顕著な違いが見られたのですから、食事の現場であれば、なおさらこの傾向は強まる可能盛大ということ。ましてや、大好きなママの表情だったら、子どもはさらに影響されやすいと言えます。

研究者達も、「大人は、食事のときの何気ない表情で、無意識のうちに、子どもの食の好みに影響を与えている」と指摘しています。


ママは演技派女優に!

子どものために、自分のために、ひと肌脱いで演技をしよう

子どものために、自分のために、ひと肌脱いで演技をしよう

これがはじめに書いた「ママが名演技をする」という結論へとつながるのです。

「ピーマン食べなさい!」
「にんじん食べなさい!」
「ブロッコリー食べなさい!」

と言うママの眉間にシワが寄っていたら、子ども達は、「このピーマンは要注意!」という気持ちになってしまう可能性があるのですね。

確かに、子どもが食べてくれないと、ママはついイライラしてしまいますが、イライラしても状況は変わらないことが多いですよね。「イライラするだけ損!」と感じることも結構あると思うのです。

それだったら、イライラをグッと飲み込み、女優になって(?)、「ニコニコ顔でピーマンを食べる」という名演技してみるのも一考に値すると思います。物は試しでぜひトライしてみてください!
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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